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2010年10月15日作成 最終更新:2010年10月15日(未完成) ミステリー板は、2000年当時に存在した「文学、本雑誌板」が6分割される中で生まれた。 2000年の1月から11月にかけて、「文学、本雑誌板」は「文学板」、「ライトノベル板」、「ミステリー板」、「雑誌板」、「SF・ファンタジー・ホラー板」、「一般書籍板」の6つに分割された。 「文学、本雑誌板」の6分割第1段階 「文学」と「エンターテインメント(ライトノベル含む)」に2分割(2000年1月24日)《周辺状況》「哲学板」の成立 「ライトノベル・雑誌・エンターティメント板」の成立 第2段階 帰属不明となった話題を扱う板の独立/「ミステリー板」、「雑誌板」、「SF板」成立(2000年2月)「ミステリー板」の成立 「雑誌板」の成立 「SF板」の成立 「ハードボイルド板」設立?? 第3段階 「一般書籍板」成立(2000年11月) 「文学、本雑誌板」の6分割 2ch批判要望@2ちゃんねる掲示板(リンク先は当時のもの)に立てられた、新板開設を要望するスレッド 新板の設立を告知宣伝するスレッド 新板の最初のスレッド 以上の3つから、「文学、本雑誌板」の分割を振り返る。 第1段階 「文学」と「エンターテインメント(ライトノベル含む)」に2分割(2000年1月24日) 《周辺状況》「哲学板」の成立 下に引用したスレッドの書き込みによれば、当時、哲学関連の話題は「文学、本雑誌板」、「言語、心理学板」、「社会学板」に分散していたらしく、新たに「哲学板」を作るかどうか話し合う中で、「文学、本雑誌板」の分割についての話題も出ている。 哲学思想板 (41) (批判要望板) 1 名前: ぱい 投稿日: 2000/01/18(火) 20 53 哲学や思想の板が欲しいです。 煽りや罵倒合戦になりそうな気もしますが、なかなか面白いのではないかと思います。 7 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/19(水) 01 28 1 全く同感。 それが無いために、文学・本雑誌の板がややこしいことになっている。 要するに文学・本雑誌の板を、「哲学思想」「文学」「エンターテイメント」 の三つくらいに分けていただきたい。 現在の板では非常にカキコしにくいのです。そのため人も減っている。 下らない板がこんなにたくさんあるのに何で本系の板が一種類しか ないのか? 2ちゃんのレベルがもう一つなのもこのためだ。 板の種類と分け方が頭わるすぎなのだ。 ひろゆき氏の賢明なる対処に期待します。 9 名前: 哲学思想ネタなら 投稿日: 2000/01/19(水) 02 09 心理学板や社会学板にあるな。ただ哲学思想板を新たに作るのなら 反対です。他の板と整理統合ならいいけどそれを考えるとめんどく さいかも。ひろゆき氏の賢明なる対処に期待します。 13 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/19(水) 02 27 少なくとも「文学」と「エンターテイメント」をわけてくれろ。 ひろゆき氏の賢明なる対処に期待します。 17 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/19(水) 09 20 7に同感。 やはり「哲学」「文学」「エンターテイメント」ぐらいには分割して欲しい。 「人文」だと範囲が広すぎない? アイドルの板をどんどん分割するんだったら、こっちを分割したほうが良いと思う。 19 名前: ひろゆ子 投稿日: 2000/01/19(水) 22 25 結局、よくわからんのだけど、「思想哲学」ってのをつくればいいのかしら? 22 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/20(木) 00 34 19 だから「思想哲学」をつくるのと 文学・本雑誌を「文学」と「エンターテイメントorミステリー」みたい なのに分ける。 これに決定!!! 23 名前: スパルタ 投稿日: 2000/01/20(木) 01 53 「文学・本雑誌」を「本雑誌」だけにして、「文学」を 「思想哲学」と統合するかたちで、「批評・哲学」にす れば事足りる。日本では文学と哲学とを合わせて思想だ ったんじゃない? 24 名前: 23 投稿日: 2000/01/20(木) 09 26 でもやっぱり文学と哲学は別板にして欲しい。 26 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/20(木) 13 00 「哲学一般」でいいじゃん 「哲学一般」「文学」「本雑誌」でいかがでしょう。 30 名前: スパルタ 投稿日: 2000/01/20(木) 18 40 「哲学」や「文学」単独では過疎化が目に見えている。 要は、「哲学思想」や「批評哲学」みたいのを一つ新設して もらえばいいだけだろう?名称は管理者に一任。 31 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/20(木) 19 19 じゃあ、黒柳徹子と哲学とかでいいんでしょうか、、 ( ̄ー ̄)ニヤリッ 40 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/21(金) 15 25 愛の哲学です。 http //www.jbbs.net/2ch/philo/index2.html 41 名前: 40 投稿日: 2000/01/21(金) 16 33 ありがとさん。 新規開店 哲学板 (22) (哲学板) - 哲学板 初代スレッド 1 名前: やりー 一番乗り 投稿日: 2000/01/21(金) 16 16 なんでもいいから哲学しましょう 哲学板の設立をめぐる意見の中で、「文学、本雑誌」を「文学」と「エンターテイメント」に二分するという案が出ていることが分かる。 この2分割案と、ほぼ同時期の下記の「ライトノベル批評感想板」設置の要望が結びついて、「文学」と「エンターテイメント(ライトノベル含む)」という2分割へと進んでいくことになる。 「ライトノベル・雑誌・エンターティメント板」の成立 ライトノベル批評感想板設置要望! (43)(批判要望板) 1 名前: 天波 投稿日: 2000/01/20(木) 15 38 マジで希望します。 「文学、本雑誌」板だと、ジュニア小説だということで バカにされ、罵倒され、まともに議論できません。 もはや見逃すことの出来ない一つのカルチャーに ライトノベルはなっていると思うのです。 と、いうわけで、私はライトノベル批評感想板 の設置を熱望します。 6 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/22(土) 05 58 すいません、ライトノベルってなんですか? 8 名前: >6 投稿日: 2000/01/22(土) 21 43 主に若年層向けのSFやファンタジー作品が多い文庫やノベルスのこと だと思う。角川のスニーカー文庫とか。コバルト文庫もそうかな? アニメの原作やテレビゲームの小説版も多い。 9 名前: 保夫良 投稿日: 2000/01/22(土) 21 43 >ひろゆきさん ライトノベルって、たぶん集英社コバルト文庫とか、小学館パレット文庫とか、 角川スニーカー文庫とか、富士見ファンタジア文庫など、 10代以下の低年齢層とアニメマンがファンをターゲットにした ファンタジーやライトSF、(同性異性)恋愛小説とかのことでしょう。。 (違ってたらごめんなさい) 専用板が必要かどうかはわかんないですけど。。 15 名前: >ひろゆきちゃん 投稿日: 2000/01/23(日) 03 23 だから「文学、本雑誌」を「文学」と「エンターテイメント」 に分けてくれれば良いと再三にわたって言うておるのでござる。 18 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/23(日) 10 29 んじゃ、文学と、エンターテイメント(ライトノベル含む)ってかんじですか? 22 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/01/24(月) 14 52 ライトノベル・雑誌・エンターティメントですー http //www.jbbs.net/2ch/magazin/index2.html 以上のやり取りから、この2分割は「文学、本雑誌板」を「文学」を扱うものと「エンターテイメント」(ライトノベルを含む)を扱うものとに二分するためのものであったことが分かるが、「ライトノベル批評感想板」設置希望に答えるという形での新板設立であり、板の名前には一番最初に「ライトノベル」が来ている。 また、メニューや掲示板一覧では単に「ライトノベル」と記されていたようで、そのこともあってか、数日のうちにほぼライトノベル専門板の様相を呈したようである。 ライトノベル・雑誌・エンターティメント板です。(25) (ライトノベル・雑誌・エンターティメント板) - 初代スレッド 1 名前: ( ̄口 ̄)わっ 投稿日: 2000/01/24(月) 17 10 今来たらこんなところが。。 2 名前: ライトノベル・雑誌はいいとしても 投稿日: 2000/01/24(月) 17 24 エンターティメント・・・ 幅広すぎ 3 名前: 京極は 投稿日: 2000/01/24(月) 21 00 こっちなのか?あっちなのか? 4 名前: 「雑誌」っていう 投稿日: 2000/01/24(月) 21 01 くくり方はいいね。 これで居場所が出来たカモ。 5 名前: 個人のホームページにある 投稿日: 2000/01/24(月) 21 59 ファンフィクションとかもここで話題にしていいのかな? 6 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/25(火) 07 41 メフィスト系のはあっち? こっち? ・・・こっちすかねやっぱり。 ライトノベル・雑誌・エンターティメント板できました (14) (文学板) - 新板を告知するスレッド 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/24(月) 20 41 http //www.jbbs.net/2ch/magazin/index2.html 14 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/01/27(木) 15 41 ライトノベル・雑誌・エンターティメント、ってあるけど。 ライトノベルだけ、って感じだね。なんか、入れない。 第2段階 帰属不明となった話題を扱う板の独立/「ミステリー板」、「雑誌板」、「SF板」成立(2000年2月) 先にふれたとおり、「ライトノベル・雑誌・エンターティメント板」は、数日のうちにほぼライトノベル専門の板となっており、「ミステリー」や「SF」、ライトノベル以外の「雑誌」がどこで扱われるべきか不明確になっていた。そのため、「ミステリー板」や「SF板」の新設を求める声が高まっていく。 「ミステリー板」の成立 ミステリ板つくってください (1)(批判要望板) 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/02(水) 11 57 「ライトノベル」板はコバルトやティーンズハートな方々に占領 されちゃいました。 かと言って、「文学」板に戻ると冷たくあしらわれそうです。 @ミステリー希望 (13)(批判要望板) 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/06(日) 23 15 改めて@ミステリー希望します。 ミステリー小説+ミステリードラマなどなどの話題です。 2 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 00 54 賛成 3 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 01 35 一応賛成。 >1 ここにスレッドを立てて書き込むより文学板やドラマ板など、 ミステリーに興味のありそうなところでまず票を集めてからの方がいいよ。 前から何度も同じようなスレッドが上がったけど、 ここに来ている皆さんは興味がないらしくレスがあんまりつかないから。 向こうで票を集めてから要望をだせば作ってもらえると思うよ。 4 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 04 01 賛成に1票。 ミステリ板、わたしも欲しいですー。 5 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/02/08(火) 09 16 http //www.jbbs.net/2ch/mystery/index2.html 6 名前: おぉ!! 投稿日: 2000/02/08(火) 17 17 ありがとう、ひろゆきさん。 上に引用したように、「ミステリー」というのがジャンルとして分かりやすかったためか、大きな議論もなくあっさり新設されている。板の名称に関しては、要望スレッドの中で「ミステリ」と書いている人もいるが、より一般的な「ミステリー」という表記が採用されたようである。 ミステリー板です。 (9) (ミステリー板) - 初代スレッド 1 名前: ( ̄口 ̄)わっ 投稿日: 2000/02/08(火) 12 39 今来たらこんなところが。。 2 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/08(火) 12 59 要望板で板作成に賛成した者です。 ひろゆきさん、ありがとうございます。 3 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/08(火) 16 57 テレビドラマ板http //www.jbbs.net/2ch/tvd/index2.htmlと 文学板で宣伝してきました。 4 名前: ゆきねこ 投稿日: 2000/02/08(火) 20 27 うれしいな、うれしいな。。。(^^) できてみると、今までなかったのが不思議な気がします。 願わくばタイトルが「ミステリー&エンターテインメント」 だったらもっといいなぁ。 。。。&ハードボイルド&冒険小説。。。(きりない) 5 名前: (^‐^)V 投稿日: 2000/02/09(水) 01 23 できたのですね。できたのですね。 とうとうミステリー板ができたのですね。 要請したくれた人ありがとう!!! 下に引用した「ミステリー板」新設告知のスレッドでは、ミステリー板に続いてSF・ファンタジー板新設へ向けた動きが開始されている。 ●ミステリー板出来ました● (19) (文学板) - 新板を告知するスレッド 1 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/08(火) 16 49 http //www.jbbs.net/2ch/mystery/index2.html ミステリーファンの皆様、お待たせしました。 5 名前: 提言 投稿日: 2000/02/09(水) 21 11 ミステリー好きが引っ越すと SF・ファンタジー系が浮く感じになるなあ。 ライトノベルに行くのはやだし (ディックやダンセイニはライトじゃないだろう) 独立の潮時じゃないでしょうか。 6 名前: たしかに 投稿日: 2000/02/09(水) 21 35 ミステリー板があるのにSF板がないのはおかしい気がする。 要望板で言ってみたら? しかしジャンル関係なく広く浅く読んでるおれとしてはあんまり 細分化してほしくないなあ…。あめぞうのように文学とBOOKSみた いな感じで分けてほしかった。 7 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/09(水) 22 45 SF・ミステリ・冒険、どれも好きなおいらとしては エンターテインメントって括りのほうが良かったかな。 冒険はミステリ板に割り込めるけどSFはつらいよね。 8 名前: はやりの 投稿日: 2000/02/09(水) 22 56 ホラーとかはどこになるんだろ。 9 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/09(水) 23 35 ライトノベル板は 正式名称「ライトノベル・雑誌・エンターティメント」なんだから、 ホラーもSFも入るでしょ。 “文学”と“エンターティメント”とで分けるって感じで。 10 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/10(木) 10 38 個人的にはSF・ファンタジー板が欲しいところ。 ライトノベル板はちょっと雰囲気的にSFネタ書き込みにくい感じ。 なんか異様にSF嫌ってる奴とかも居るし… 11 名前: 10 投稿日: 2000/02/10(木) 10 58 要望版にSF板設立希望スレッド立てておきました。 意見ある人はどんどん書き込んで下さいな。 15 名前: 5 10 投稿日: 2000/02/10(木) 20 35 帰ったら要望板にスレッド立てようと思ってたら もう立ってた。 ありがとうございました。 「雑誌板」の成立 ★雑誌板出来ました★ (1) (文学板) 1 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/14(月) 19 08 http //www.jbbs.net/2ch/zassi/index2.html 「SF板」の成立 SF・ファンタジー板設立希望 (39)(批判要望板) 1 名前: 名無しさん 投稿日: 2000/02/10(木) 10 54 ミステリー板が出来て文学板から独立したことですし、 現在、文学板で(同じく)浮いているSF・ファンタジーネタについて 語り合う専門板の新設を希望いたします。 カテゴリ的にはライトノベル板と一部重なるかも知れませんが SFやファンタジー全てがライトノベルという訳ではないと思います。 皆さんの意見をお聞かせ下さい。 文学板にも同趣旨のスレッドが立つ。「♪SF・ファンタジー板設立希望 ♪ (9)」(文学板) ★SF板出来たよ★ (2) (文学板) 1 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/15(火) 17 02 http //www.jbbs.net/2ch/sf/index2.html 2 名前: 宣伝マン 投稿日: 2000/02/15(火) 22 05 SF板→SF・ファンタジー板に改名 「ハードボイルド板」設立?? ハードボイルド板の設置きぼう (3)(批判要望板) 1 名前: 柏武文 投稿日: 2000/02/20(日) 17 45 SFとかミステリーばっかずるい。 キタカタせんせいもお怒りになられています。 そしてついに、ハードボイルドファン待望の瞬間が…?? ★冒険小説・ハードボイルド板できました★ (609) (ミステリー板) - 新板を告知するスレッド?? 第3段階 「一般書籍板」成立(2000年11月) 「書籍一般」板作って (50) (批判要望板、2000/05/23(火) 00 53) 最初の要望は却下。 ひろゆきさん一般書籍板作ってください (29) (批判要望板) 1 名前: おいら名無しさん 投稿日: 2000/11/22(水) 09 16 ID ??? なぜないのか不思議です。 2 名前: ひろゆき@管直人 投稿日: 2000/11/22(水) 12 39 ID hH/prPkI 雑誌板? 3 名前: 一般書籍板希望 投稿日: 2000/11/22(水) 13 58 ID ??? 文学というほど重くも無く、ライトノベルほどには軽くない小説もあるし、 小説以外にも面白い本はたくさんあるんですよ 4 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/22(水) 14 00 ID ldQRK2.E 賛成です。 5 名前: 素朴な疑問 投稿日: 2000/11/22(水) 14 03 ID ??? 今の板だと「清水義範」や「中島らも」あたりはどの板になるの? 6 名前: おいら名無しさん 投稿日: 2000/11/22(水) 14 36 ID ??? 五体不満足や村上龍のJMMも一般書籍だろう 7 名前: ひろゆき@管直人 投稿日: 2000/11/22(水) 15 20 ID hH/prPkI それぞれのジャンルでいいような気もしますが、、 9 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/22(水) 15 41 ID PvWCeyqg 分類の難しい小説・本は結構あるんですよ。 11 名前: 名無しさんの声~ 投稿日: 2000/11/22(水) 22 25 ID ??? これは大賛成。 今評判の本の2ちゃんでの評価はどうかいな?と思った場合、 あっちこっちの板を探すというのは実際には無理。と言うより、 皆さん仰るように、分類不能の本というのが実に沢山あるのですよ。 これは板立てたら盛り上がると思いますよ。 本の売り上げに影響したりしてね。 12 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/11/23(木) 07 12 ID ??? めんどくせ~ 14 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/23(木) 18 02 ID Hy9DYUmE 以前出した要望は受け入れられなかったぞ。 無論今でも欲しいが。 乱読家が集まる板って欲しいよね。 17 名前: 賛成に一票 投稿日: 2000/11/23(木) 20 03 ID ??? 一つのジャンルを深く読み込むほどではないが、いろいろな本を読むのが好き という人はかなりいると思います 22 名前: あめんぼ 投稿日: 2000/11/26(日) 02 22 ID ??? マジでほしいです。 いつも、自分の読んでる本がどこの板なのか迷ってしまいます。 23 名前: ひろゆき@管直人 投稿日: 2000/11/26(日) 03 49 ID 9gWum5Uc http //natto.2ch.net/books/index2.html いっぱんしょせきー 24 名前: 名無しさんの声 投稿日: 2000/11/26(日) 04 30 ID ??? おお!ありがとうございます。 25 名前: のびた 投稿日: 2000/11/26(日) 04 32 ID ??? ありがとう!ひろゆき。 一般書籍板できました (15) (文学板) 1 名前: ひろゆき 投稿日: 2000/11/26(日) 09 56 文学ほど重くなく、かといって雑誌やマンガほど軽くない そういった分類の難しい書籍を主に扱っています。 よろしくね。 http //natto.2ch.net/books/index2.html
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2013年6月17日 昨日公開した「北欧ミステリ邦訳一覧」の姉妹ページです。 その後「ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年7月22日)。 「ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2014年8月18日)。 スペイン語・ポルトガル語のミステリについては、「中南米ミステリ邦訳一覧」もご覧ください。 Index イタリア(1)1940年代~50年代の邦訳 (2)1970年代の邦訳 (3)1980年代の邦訳 (4)1990年代の邦訳 (5)2000年以降の邦訳 スペイン(1)戦前の邦訳 (2)1980年代の邦訳 (3)1990年代以降の邦訳 ポルトガル ギリシャ イタリア 日本での邦訳紹介の順に並べている。以下の「1940年代~50年代」、「1970年代」などの区分は作品発表時期による区分ではないことにご注意ください。 (1)1940年代~50年代の邦訳 エツィオ・デリコ(Ezio D Errico、1892-1972)『悪魔を見た処女』(江杉寛[渡辺芳夫]訳、未来社 《世界傑作探偵小説集》、1946年11月)雑誌再録『悪魔を見た処女』(『別冊宝石』71号[世界探偵小説全集27]、1957年10月) 雑誌『中学時代二年生』付録 中二ライブラリー『悪魔を見た少女』(原作:デリコ、文:白木茂)(旺文社の雑誌『中学時代二年生』1963年9月号の付録小冊子) マリオ・ソルダーティ(Mario Soldati、1906-1999)中編「窓」(飯島正訳)(東京創元社《現代推理小説全集》第14巻『牝狼・窓』、1957年、この本での表記は「マリオ・ソルダアティ」) 『中学時代二年生』付録のデリコ『悪魔を見た少女』は現物未見。おそらくは邦訳の『悪魔を見た処女』をリライトしたものだろう。 マリオ・ソルダーティ「窓」についての訳者の飯島正の見解→「「窓」はもちろん本格的な推理小説ではないし、本当は推理小説というレッテルは冠することが無理かも知れない。しかしだんだん秘密をときほごして行くうまさや、どうなるかとおもわせるサスペンスは、推理小説とは別の意味で、これはまことに貴重なものだとおもう。」「たとえ諸君がコチコチの本格推理小説のファンであっても、その親類つづきにこういうおもしろい小説があるということは、知っておいても損のないことだとぼくは信じる。」(巻末解説より) 「窓」と同時収録の『牝狼』はフランスのボアロー&ナルスジャックの作品。マリオ・ソルダーティの邦訳はほかに長編『偽られた抱擁』(清水三郎治訳、講談社、1959年)と短編「雪の上の足跡」(大久保昭男訳、『現代イタリア短編選集』白水社、1972年)がある。『偽られた抱擁』は訳者あとがきによれば「奇異な環境と複雑な事件を巧みにおりまぜながら、主人公ハリー青年と妻ジェーンの心理を微妙に、しかもリアルに描いて罪の観念を鋭く追及」した作品だそうだが、未読なのでミステリと呼べる作品なのかは分からない。「雪の上の足跡」はミステリではない。 (2)1970年代の邦訳 ルドヴィコ・デンティーチェ(Ludovico Dentice、1925- ??)『夜の刑事』(千種堅訳、ハヤカワ・ミステリ1110、1970年5月) カルロ・エミーリオ・ガッダ(Carlo Emilio Gadda、1893-1973)『メルラーナ街の怖るべき混乱』(千種堅訳、早川書房『現代イタリアの文学』第1巻に収録、1970年、著者名表記「カルロ・エミリオ・ガッダ」)新訳『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』(千種堅訳、水声社、2011年12月、著者名表記「カルロ・エミーリオ・ガッダ」) ジョルジョ・シェルバネンコ(Giorgio Scerbanenco、1911-1969)『裏切者』(千種堅訳、『世界ミステリ全集』第12巻[早川書房、1972年]に収録) - 1968年フランス推理小説大賞 カルロ・フルッテロ(Carlo Fruttero、1926-2012)&フランコ・ルチェンティーニ(Franco Lucentini、1920-2002)『日曜日の女』【上下巻】(千種堅訳、河出書房新社、1973年) - 「ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年)」に選出されている レオナルド・シャーシャ(Leonardo Sciascia、1921-1989)『権力の朝』(千種堅訳、新潮社、1976年) 『マヨラナの失踪 消えた若き天才物理学者の謎』(千種堅訳、出帆社、1976年) - 実在の物理学者の失踪事件を元にした小説 『真昼のふくろう』(竹山博英訳、朝日新聞社、1987年4月) - 「ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年)」に選出されている 『ちいさなマフィアの話』(武谷なおみ訳、白水社、1994年11月) - 長編2編収録(『ちいさなマフィアの話』、『人それぞれに』) 短編「マフィア・ウェスタン」(千種堅訳)(ジェローム・チャーリン編『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』早川書房、1995年10月、この本での表記は「レオナルド・シャッシャ」) ジョルジョ・シェルバネンコはイタリア国産ミステリの父とされる人物。その名は現在、イタリアの公募ミステリ賞の名称にもなっている。レオナルド・シャーシャは1989年に、フルッテロ&ルチェンティーニは1994年にイタリアのレイモンド・チャンドラー賞を受賞している(イタリアのミステリ祭でミステリ作家の生涯の功績に対して贈られる賞)。レオナルド・シャーシャの邦訳はほかに、イタリアの元首相アルド・モーロの誘拐殺害事件の真相を追った『モロ事件 テロと国家』(千種堅訳、新潮社、1979年4月)がある。 ガッダの『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』はミステリとしては破格だが、イタリアでは「偉大なジャッロ(ミステリ)」と呼ばれているという。ガッダはほかにも非ミステリ作品の邦訳あり。 (3)1980年代の邦訳 L・G・ブッファリーニ(ルイージ・グィーディ・ブッファリーニ)(Luigi Guidi Buffarini)『〈吸血鬼(ピオヴラ)〉の影』(大久保昭男訳、角川文庫、1985年5月) マルコ・パルマ(Marco Parma、1940- )『ドレスの下はからっぽ』(千種堅訳、集英社文庫、1985年8月) ロリアーノ・マッキアヴェッリ(Loriano Macchiavelli、1934- )『『バラの名前』後日譚』(谷口勇、ジョヴァンニ・ピアッザ訳、而立書房、1989年6月) - 『薔薇の名前』を踏まえた作品だが、『薔薇の名前』よりも先に邦訳された ジェズアルド・ブファリーノ(Gesualdo Bufalino、1920-1996)『その夜の嘘』(千種堅訳、早川書房、1989年7月) (4)1990年代の邦訳 ウンベルト・エーコ(Umberto Eco、1932- 、Wikipedia)『薔薇の名前』【上下巻】(河島英昭訳、東京創元社、1990年1月) - 1984年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀長編賞ノミネートほかに小説では 『フーコーの振り子』、『前日島』、『バウドリーノ』が邦訳されている P・フェラーリ(ピヌッチャ・フェラーリ)(Pinuccia Ferrari、1943- )&S・ジャチーニ(ステファーノ・ジャチーニ)(Stefano Jacini、1939- )『ミラノ殺人事件』(武田秀一訳、扶桑社ミステリー、1990年11月) レナート・オリヴィエリ(Renato Olivieri、1925-2013)『呪われた祝日』(伊知地小枝訳、近代文芸社、1995年1月) 『コドラ事件』(伊知地小枝訳、近代文芸社、1995年6月) パオロ・マウレンシグ(Paolo Maurensig、1943- )『復讐のディフェンス』(鈴木昭裕訳、白水社、1995年1月) 『狂った旋律』(大久保昭男訳、草思社、1998年12月) アンドレア・カミッレーリ(Andrea Camilleri、1925- )『モンタルバーノ警部 悲しきバイオリン』(千種堅訳、ハルキ文庫、1999年12月) - 邦訳はこちらが先だが、発表順&時系列順に従って先に『おやつ泥棒』を読むことをお勧めする 『おやつ泥棒 モンタルバーノ警部』(千種堅訳、ハルキ文庫、2000年7月) 短編「モンタルバーノ刑事の元日」(大條成昭訳、『ミステリマガジン』1999年3月号) 「芸術家肌」(大條成昭訳、『ミステリマガジン』1999年10月号) 「ふたりのモンタルバーノ」(大條成昭訳、『ミステリマガジン』2001年2月号) 「匿名の手紙」(北代美和子訳、『ジャーロ』3号[2001年春号]) 「略号」(北代美和子訳、『ジャーロ』3号[2001年春号]) アンドレア・カミッレーリは2012年の英国推理作家協会(CWA)インターナショナル・ダガー賞(最優秀翻訳ミステリ賞)受賞者。それ以前にも同賞に4度ノミネートされている。また、2011年にはイタリアのレイモンド・チャンドラー賞を受賞した。 この時期に邦訳された作品では、ダーチャ・マライーニ(Dacia Maraini、1936- )の『声』(大久保昭男訳、中央公論社、1996年)、アントニオ・タブッキ(Antonio Tabucchi、1943-2012)の『ダマセーノ・モンテイロの失われた首』(草皆伸子訳、白水社、1999年)もミステリ仕立ての作品だとのこと。 (5)2000年以降の邦訳 ※ミステリの周辺領域の作品も一部含みます ニコロ・アンマニーティ(Niccolò Ammaniti、1966- )『ぼくは怖くない』(荒瀬ゆみこ訳、ハヤカワepi文庫、2002年12月)ほかの邦訳に『孤独な天使たち』(中山エツコ訳、河出書房新社、2013年2月、著者名表記「ニッコロ・アンマニーティ」) マルチェロ・フォイス(Marcello Fois、1960- )『弁護士はぶらりと推理する』(草皆伸子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2004年1月)中編(短めの長編)2編収録(『いかなるときでも心地よきもの』、『空から降る血』) - 『いかなるときでも心地よきもの』 1998年シェルバネンコ・ミステリ大賞受賞、2003年英国推理作家協会(CWA)エリス・ピーターズ賞ノミネート ジュゼッペ・ジェンナ(Giuseppe Genna、1969- )『イスマエルの名のもとに』(荒瀬ゆみこ訳、角川書店、2004年6月) カルロ・ルカレッリ(Carlo Lucarelli、1960- )デルーカの事件簿1『白紙委任状』(菅谷誠訳、柏艪舎、2005年1月) デルーカの事件簿2『混濁の夏』(菅谷誠訳、柏艪舎、2005年3月) デルーカの事件簿3『オーケ通り』(菅谷誠訳、柏艪舎、2005年5月) - 1996年シェルバネンコ・ミステリ大賞 ジュゼッペ・ペデリアーリ(Giuseppe Pederiali、1937- )『霧に消えた約束』(関口英子訳、二見文庫、2005年4月)ほかに児童書『ぼく、ママのおなかにいたいの…』の邦訳あり アレッサンドロ・ペリッシノット(Alessandro Perissinotto、1964- )『8017列車』(菅谷誠訳、柏艪舎、2005年9月) 『僕の検事へ 逃亡殺人犯と女性検事の40通のメール』(中村浩子訳、講談社、2007年6月) ジャンリーコ・カロフィーリオ(Gianrico Carofiglio、1961- )『無意識の証人』(石橋典子訳、文春文庫、2005年12月) 『眼を閉じて』(石橋典子訳、文春文庫、2007年2月) マリオ・スペッツィ(Mario Spezi、1945- )『連続殺人「赤い死神」』(仲西えり訳、扶桑社ミステリー、2007年2月)ほかにジャーナリストの島村菜津との共著のノンフィクション『フィレンツェ連続殺人』(新潮社、1994年10月)が出版されている ジョルジョ・ファレッティ(Giorgio Faletti、1950-2014)『僕は、殺す』【上下巻】(中田文、村上圭輔訳、文春文庫、2007年4月) ルカ・ディ・フルヴィオ(Luca Di Fulvio、1957- )『ディオニュソスの階段』【上下巻】(飯田亮介訳、ハヤカワ文庫NV、2007年9月) - 2007年『IN☆POCKET』文庫翻訳ミステリー・ベスト10「作家が選んだベスト10」第10位(2007年11月号) ディエゴ・マラーニ(Diego Marani、1959- )『通訳』(橋本勝雄訳、東京創元社、2007年11月) ジュリオ・レオーニ(Giulio Leoni、1951- )『未完のモザイク』(鈴木恵訳、二見文庫、2009年2月) エンリコ・ソリト(Enrico Solito、1954- )『シャーロック・ホームズ 七つの挑戦』(天野泰明訳、国書刊行会、2009年9月) シルヴァーノ・アゴスティ(Silvano Agosti、1938- )『罪のスガタ』(野村雅夫訳、シーライトパブリッシング、2009年11月)ほかの邦訳に『1日3時間しか働かない国』(マガジンハウス)、『見えないものたちの踊り』(シーライトパブリッシング ※オンデマンド出版)がある アンドレア・ヴィターリ(Andrea Vitali、1956- )『オリーブも含めて』(久保耕司訳、シーライトパブリッシング、2011年8月) 『レモンの記憶』(久保耕司訳、シーライトパブリッシング、2012年4月)※オンデマンド出版ほかの邦訳に『ブティックの女』(久保耕司訳、シーライトパブリッシング、2011年10月、オンデマンド出版)がある ドナート・カッリージ(Donato Carrisi、1973- )『六人目の少女』(清水由貴子訳、ハヤカワ・ミステリ、2013年1月) - フランス国鉄ミステリ大賞ヨーロッパ部門など受賞 『ローマで消えた女たち』(清水由貴子訳、ハヤカワ・ミステリ、2014年6月) ルーサー・ブリセット(Luther Blissett)『Q』【上下巻】(さとうななこ訳、東京創元社、2014年4月) ◆短編のみ邦訳 ラーウラ・グリマルディ(Laura Grimaldi、1928-2012)「父親と娘」(千種堅訳)(ジェローム・チャーリン編『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』早川書房、1995年10月) カルメン・アイレーラ(Carmen Iarrera、1950- )「助け」(『ミステリマガジン』1999年3月号) 『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』にはほかにイタリアの作品ではレオナルド・シャーシャの「マフィア・ウェスタン」、イタロ・カルヴィーノの「都市と死者」が収録されている(どれも数ページの掌編)。 ◆未刊に終わったイタリア古典探偵小説 未来社の《世界傑作探偵小説集》ではエツィオ・デリコの『悪魔を見た処女』(江杉寛[渡辺芳夫]訳、1946年11月)のほか、ジョルジョ・シェルバネンコの『盲目の人形』(La bambola cieca)も出版される予定だったがこれは未刊に終わった。 また、全30巻のラインナップが予告された1947年創刊の《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房)ではイタリア・ミステリが8冊入っていたが、この叢書は第1巻のカルロ・アンダーセン(デンマーク)『遺書の誓い』(遺書の誓ひ)(吉良運平[渡辺芳夫]訳、1947年1月)のみで中絶してしまった。未刊に終わったイタリア・ミステリの8冊は以下の通り。(全30巻の予告ラインナップはこちら) エツィオ・デリコ第9巻『動物園殺人事件』(Plenilunio allo Zoo)(1939) - 『ROM』135号(2010年10月31日)にROM氏によるレビュー掲載 第13巻『犯人なき殺人』(L affare Jefferson)(1940) 第14巻『モレル家の秘密』(La famiglia Morel)(1938) ジョルジョ・シェルバネンコ第26巻『ルシアナ失踪』(L antro dei filosofi)(1942) 第29巻『六日目の脅迫』(Sei giorni di preavviso)(1940)2冊とも警察職員アーサー・ジェリング・シリーズ。「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編」参照。 アウグスト・デ・アンジェリス(Augusto De Angelis、1888-1944)第6巻『宿命のC』(Il do tragico)(1937) - 『ROM』135号(2010年10月31日)につずみ綾氏によるレビュー掲載 第12巻『チネチッタ撮影所の怪事件』(Il mistero di Cinecittà)(1941) - 『ROM』135号(2010年10月31日)にROM氏によるレビュー掲載 第23巻『三つの蘭花』(Il mistero delle tre orchidee)(1942) - 『ROM』135号(2010年10月31日)につずみ綾氏によるレビュー掲載 スペイン (1)戦前の邦訳 ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン(Pedro Antonio de Alarcón、1833-1891)短編「釘」『世界短篇小説大系 探偵家庭小説篇』近代社、1926年、谷口武訳 博文館 世界探偵小説全集第1巻『古典探偵小説集』、1930年、訳者不明 ← 当サイトで全文公開中 スペインのミステリ史を扱ったパトリシア・ハート(Patricia Hart)の『The Spanish Sleuth The Detective in Spanish Fiction』(1987年)によれば、スペイン最初の探偵小説はペドロ・アントニオ・デ・アラルコンが1853年に発表した「釘」(原題 El clavo)だとするのが通説だという(ポーの「モルグ街の殺人」は1841年発表)。 ほかに、邦訳のある長編『醜聞』(1875年)も探偵小説的手法を使った作品だそうだ。岩波文庫版(高橋正武訳、上巻1952年12月、下巻1953年2月)の訳者あとがきから引用する。 そして、いくぶん探偵小説的な手法を使い――ごく初期の『釘』 El Clavo, 1855 など、短篇のうちで出色のひとつと思いますが、これなんかにも同様な手法が見うけられます――、多少のメロドラマティズムがなくはありませんが、全体の構成を単純に見せながら、実はモザイク的に複雑な事件を組みあわせて、これを自然に展開し、激しい場面をつぎつぎと連続させていきます。 引用中では「釘」の初出が1855年となっているが、岩波文庫版『醜聞』下巻に収録された「ペドロ・デ・アラルコン略年譜」では1853年の作品とされているので、ここで1855年となっているのは誤植だろう。ペドロ・アントニオ・デ・アラルコンは「釘」や『醜聞』以外にも邦訳が何作品かある。『新青年』1928年新春増刊号(9巻3号)掲載の短編「二種の栄光」はルーベンスを扱った宗教的小話で探偵小説ではない。その他の邦訳作品の中に探偵小説(的な作品)があるかどうかは未調査。 では、イタリア最初の探偵小説はなんなのだろうか。ネット上をざっと見てみると、以前はエミリオ・デ・マルキ(Emilio De Marchi、1851-1901)の1887年の作品『司祭の帽子』(Il cappello del prete)がそうだとみなされていたようだが、ミステリ作家のマッシモ・シヴィエロ(Massimo Siviero、1942- )は、フランチェスコ・マストリアーニ(Francesco Mastriani、1819-1891)の1852年の作品『私の死体』(Il mio cadavere)こそがイタリア最初の探偵小説だという説を提出したらしい。こちらの説が一般にどれほど受け入れられているのかは分からない。 (2)1980年代の邦訳 ガルシア・パボン(García Pavón、1919-1989)『雨の七日間』(中平紀子、高井清仁訳、西和書林、1984年5月) マヌエル・バスケス・モンタルバン(Manuel Vázquez Montalbán、1939-2003)《私立探偵カルバイヨ》シリーズ『楽園を求めた男』(田部武光訳、創元推理文庫、1985年8月) - 1981年フランス推理小説大賞、1992年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀翻訳ミステリ賞 『中央委員会殺人事件』(柴田純子訳、西和書林、1985年11月、著者名表記「マヌエル・バースケス・モンタルバン」) - 1986年ドイツ・ミステリ大賞第3位 『死の谷を歩む男』(田部武光訳、創元推理文庫、1986年4月) 長編の一部分のみ翻訳「刺青(いれずみ)」(市川秋子訳、『ジャーロ』8号[2002年夏号]) ガルシア・パボンはほかに非ミステリの短編「透明の世界」(東谷穎人編訳『笑いの騎士団 スペイン・ユーモア文学傑作選』、白水社、1996年7月)が日本語で読める。マヌエル・バスケス・モンタルバンの邦訳はほかに短編「少年と犬」(芹沢恵訳)(ジェローム・チャーリン編『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』早川書房、1995年10月)がある。 ガルシア・パボンの出身地であるトメジョーソ市(Tomelloso)はガルシア・パボンの名を冠した長編ミステリの公募賞「ガルシア・パボン賞」を主催している。毎年7月に受賞作が発表され、10月に出版される。 バルセロナのミステリ祭《BCNegra》では2006年から、モンタルバンの生んだ私立探偵の名を冠した「ペペ・カルバイヨ賞」が毎年授与されている。国内外のミステリ作家の生涯の業績に対して贈られるもので、日本で知られた作家ではヘニング・マンケルやP・D・ジェイムズ、マイクル・コナリー、イアン・ランキンらが受賞。今年(2013年)の受賞者はスウェーデンのマイ・シューヴァル。スペインの作家ではフランシスコ・ゴンサレス・レデスマとアンドレウ・マルティンが受賞しているが、2人とも邦訳がない。 (3)1990年代以降の邦訳 ※ミステリの周辺領域の作品も一部含みます アルトゥーロ・ペレス・レベルテ(Arturo Pérez-Reverte、1951- )『フランドルの呪画(のろいえ)』(佐宗鈴夫訳、集英社、1995年10月 / 集英社文庫、2001年5月) - 1993年フランス推理小説大賞 『呪(のろい)のデュマ倶楽部』(大熊栄訳、集英社、1996年11月) - 映画化に合わせて『ナインスゲート』に改題して文庫化(集英社文庫、2000年4月) - 1995年デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞(国内外最優秀長編賞)、1999年フィンランド・ミステリ協会外国推理作家賞 『サンタ・クルスの真珠』(佐宗鈴夫訳、集英社、2002年10月) 『ジブラルタルの女王』【上下巻】(喜須海理子訳、二見文庫、2007年8月) 『戦場の画家』(木村裕美訳、集英社文庫、2009年2月)ほかに少年向け歴史小説シリーズ《アラトリステ》の邦訳もある(《アラトリステ》邦訳版公式サイト) ハビエル・マリアス(Javier Marías、1951- )『白い心臓』(有本紀明訳、講談社、2001年10月) ホセ・カルロス・ソモサ(José Carlos Somoza、1959- )『イデアの洞窟』(風間賢二訳、文藝春秋、2004年7月) - 2002年英国推理作家協会(CWA)ゴールドダガー賞(最優秀長編賞)、2005本格ミステリ・ベスト10第7位 『Zig Zag(ジグザグ)』(宮崎真紀、山田美明訳、エンターブレイン、2007年11月、著者名表記「ホセ・カルロス・ソモザ」) フリア・ナバロ(Julia Navarro、1953- )『聖骸布血盟』(白川貴子訳、ランダムハウス講談社、2005年9月) フアン・ボニージャ(Juan Bonilla、1966- )『パズルの迷宮』(碇順治 監訳、沢村凛、ITT訳、朝日出版社、2005年11月) カルロス・ルイス・サフォン(Carlos Ruiz Zafón、1964- )『風の影』【上下巻】(木村裕美訳、集英社文庫、2006年7月) - 『このミステリーがすごい!』2007年版 第4位 『天使のゲーム』【上下巻】(木村裕美訳、集英社文庫、2012年7月) - 『このミステリーがすごい!』2013年版 第9位 サンティアーゴ・パハーレス(Santiago Pajares、1979- )『螺旋』(木村榮一訳、ヴィレッジブックス、2010年2月) 『キャンバス』(木村榮一訳、ヴィレッジブックス、2011年12月) イルデフォンソ・ファルコネス(Ildefonso Falcones、1959- )『海のカテドラル』(木村裕美訳、RHブックス・プラス、武田ランダムハウスジャパン、2010年5月) エステバン・マルティン(Esteban Martín、1956- )&アンドレウ・カランサ(Andreu Carranza、1957- )『ガウディの鍵』(木村裕美訳、集英社文庫、2013年10月) トニ・ヒル(Toni Hill、1966- )『壊れた玩具たちの夏』(宮崎真紀訳、集英社文庫、2014年9月◆予定) 関連書籍 スペインのSF小説、フェリクス・J・パルマ『時の地図』【上下巻】(宮崎真紀訳、ハヤカワ文庫NV、2010年10月)は『IN☆POCKET』2011年11月号の「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で第7位。続編の『宙(そら)の地図』【上下巻】(宮崎真紀訳、ハヤカワ文庫NV、2012年11月)も刊行されている。 フランシスコ・アヤラ『仔羊の頭』(松本健二、丸田千花子訳、現代企画室、2011年3月)に収録の短編「言伝(メンサヘ)」はミステリの手法を使った作品だという(参照:逢坂剛による書評「スペイン内戦の悲惨 鋭く描く」朝日新聞2011年5月29日)。 スペインの非スペイン語ミステリ スペインではいわゆる「スペイン語」だけが使用されているわけではない。スペイン語(カスティーリャ語)はスペイン全域の公用語となっているが、それ以外にも、スペイン語によく似た言語であるカタルーニャ語とガリシア語、そしてスペイン語とはまったく系統の異なる言語であるバスク語などが地方の公用語となっている。そして地方公用語であるカタルーニャ語やガリシア語でもミステリが書かれている(バスク語で書かれたミステリもおそらくあるだろう)。 カタルーニャ語で書くミステリ作家の作品の邦訳は、マリア・アントニア・オリベール(Maria Antònia Oliver、1946- )の短編「どこにいるの、モニカ」(サラ・パレツキー編『ウーマンズ・アイ』下巻、ハヤカワ・ミステリ文庫、1992年9月)がある。この邦訳書での著者名表記はマリア・アントニア・オリヴァー。 ポルトガル ルイス・ミゲル・ローシャ(Luís Miguel Rocha、1976- )『P2』【上下巻】(木村裕美訳、新潮文庫、2010年6月) 『P2』は、「『ダ・ヴィンチ・コード』をも凌ぐ迫力。ヴァチカン、そしてフリーメーソンを侵蝕する闇の勢力。世界が震撼した歴史的大事件の真実を暴く!」という作品(新潮社公式サイト 書籍紹介ページより)。 また、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの『複製された男』(阿部孝次訳、彩流社、2012年10月)は、出版社の紹介文によれば「孤独な現代人の苦悩とアイデンティティの危機をミステリー仕立てで描いた」作品。 ギリシャ アンドニス・サマラキス(Αντώνης Σαμαράκης、1919-2003)『きず』(小池滋訳、筑摩書房 世界ロマン文庫18、1970年 / 改装版 筑摩書房 世界ロマン文庫3、1977年12月 / 創元推理文庫、1987年10月) 『きず』は1970年のフランス推理小説大賞(翻訳作品部門)受賞作。 ギリシャのミステリとしてはほかに、ソポクレスの『オイディプス王』を挙げてもいいかもしれない。紀元前の作品だが、この作品はミステリの源流と見られることもあり、フランスのミステリ叢書《セリ・ノワール》に収録されていたりもする。邦訳は岩波文庫(藤沢令夫訳)など。 更新履歴 2013年6月17日:イタリア最初の探偵小説についての記述を追加。ポルトガル、ジョゼ・サラマーゴ『複製された男』追加。 2013年6月23日:スペイン、ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン『醜聞』について追加。 2014年8月11日:スペイン、ハビエル・マリアス『白い心臓』(邦訳2001年10月)、イルデフォンソ・ファルコネス『海のカテドラル』(邦訳2010年5月)追加。 関連ページ 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 北欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスミステリベスト100 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 イタリアイタリア推理小説略史 イタリア語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ スペイン・ポルトガルスペイン語圏・ポルトガル語圏推理小説略史 スペイン語・ポルトガル語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ 非英語圏ミステリ各種リスト
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■2009年の「このミステリーがすごい!」に基づくベスト10 第1位・・・『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著) 伊坂幸太郎おすすめミステリー小説、お奨めの伊坂幸太郎のミステリー小説。伊坂幸太郎の名作ミステリーの面白い作品。 おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著) 2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。 2009年「このミステリーがすごい」第1位。 週刊文春 ミステリーベスト10 ゴールデンスランバー 2位 映画 ゴールデンスランバー(2010年1月30日公開。監督 中村義洋、主演:堺雅人) 衆人環視の中、首相が爆殺された。 そして犯人は俺だと報道されている。 なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。 首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。 暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。 行く手に見え隠れする謎の人物達。 運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。 スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。 とにかく、最後まで目の離せない展開にドキドキだ。 本作は、首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の青柳さんが、巨大な陰謀から追われる逃亡サスペンス。 文庫版で約680ページの大長編。 第一部が「事件の始まり」、第二部が「事件の視聴者」、第三部が「事件から二十年後」、第四部が「事件」、第五部が「事件から三ヶ月後」という構成になっている。 本編というかメインは、第四部なのですが、その前3編で、事件を異なる視点で読者に見せます。 ケネディ暗殺事件に多少でも関心がある人には、ものすごく引き込まれるものがある。 国やマスコミから「与えられる」情報がどういうものなのか、怖いくらいの描写。 それにしても、物語の見せ方がうまいと思う。 単に作品のストーリーを追うだけではなく、ミステリーという枠にとらわれず、ケネディの事件と伊坂作品の「魔王」「モダンタイムス」とを思い浮かべながら、著者のメッセージを考えるのも良いのでは。 とても深いな、と・・・・・・。 メインのストーリーは、首相爆殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇である。 第一部「事件のはじまり」、第二部「事件の視聴者」を読んでいると、青柳雅春という奴は本当に犯人で、悪い奴だと思い込まされる。 これが実は普段われわれがマスコミを通して知る“事実”なのだ。 第三部の「事件から二十年後」というルポで「おや?」と思い始め、本書のメインである第四部「事件」に入り、リアルタイムで事件について語られ、青柳の逃亡劇を読み進むうち、彼の実像と“本当のこと”が分かる構成になっている。 とにかく、逃げる!逃げる!青柳、そして彼を直接的に間接的に助ける仲間たち。 とりわけページを割いて登場するかつての恋人樋口晴子の活躍は印象的だ。 そして、伏線と過去のカットバックが効果的に取り入れられていたり、人を喰ったような意外性もあったりして、行間からは“伊坂エッセンス”が溢れている。 本書は、「伊坂小説の集大成」と呼ぶにふさわしい大作で、伊坂ファンもそうでない人も、きっと時を忘れて読み進んでしまう、そんなリーダビリティーを持った一冊である。 極上のサスペンスで、ジャンルを超えた名作、傑作エンタテインメント、ミステリー小説。 ●アマゾン『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著) ●楽天『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著)
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2010年10月16日作成 最終更新:2010年10月16日(未完成) 2ちゃんねるの掲示板は、いくつかのカテゴリーに分けられている。2010年10月現在、ミステリー板は「漫画・小説等」というカテゴリーに入っているが、これは板が新設された2000年2月より変わっていないようである。 カテゴリー編成の推移を見ると、そもそも「漫画・小説等」というカテゴリーが出来たのが、2000年2月のことのようである。この月、「ミステリー」、「雑誌」、「SF」の掲示板が誕生したのをきっかけに、それまで「アニメ等」とされていたカテゴリ名ーが「漫画・小説等」と変更になったと思われる。その前月、2000年1月に新設された「ライトノベル・雑誌・エンターティメント板」は、「アニメ等」のカテゴリーに入れられていた。 「文学、本雑誌」の頃 1999.10.12 23 07 40 http //web.archive.org/web/19991012230740/http //2ch.net/2ch.html 文化創作文芸詩 映画、8mm オカルト 特撮! 575,しりとり 演劇、役者 占い性格診断 学問物理、科学 生物、化学 機械・電子 情報システム 言語、心理 社会学 文学、本雑誌 日本史 世界史 ハングル 民族・神話 ENGLISH 数学 芸術デザイン 趣味趣味一般 カメラ AV機器 囲碁、ボード ペット、動物 バイク 車 軍事 ラジオ無線 鉄道、電車 模型・プラモ アニメ等アイドル 声優 アニメ 同人コミケ 漫画 少女漫画 CCさくら いがらし
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2010年10月15日作成 最終更新:2010年10月15日(未完成) 各板でローカルルール策定へ ミステリー板 ローカルルール策定の経緯 ローカルルールの変遷2000年2月8日 2010年10月現在 各板でローカルルール策定へ 2ちゃんねるで、それぞれの板にローカルルールを設置するという慣習がいつから始まったのかは未調査。 ミステリー板 ローカルルール策定の経緯 我孫子武丸の『殺戮にいたる病』のネタバレをきっかけに、ローカルルールが策定された。 「ネタバレ」は2ちゃんねるでは削除依頼をしても通常は削除対象にならないため、ローカルルールを策定することで、ネタバレ書き込みに対して「ローカルルール違反のため削除依頼」という対処が可能になった。 ミステリ板削除依頼 (18) (削除依頼板) ↑我孫子武丸『殺戮にいたる病』のネタバレがあります。未読の方は、リンクを開かないようにしてください 1 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/01(木) 00 12 ID A0knHsfA ミステリ板用の削除依頼スレ、見当たらないのでココに立てます。 5 名前: ”任意”さんの声 投稿日: 2001/02/01(木) 00 56 ID Eco3ls4M 映画板の様にローカルルールを設定しないと削除対象にならないのでは? http //cocoa.2ch.net/movie/index2.html 【映画板のローカルルールを考える】 http //cocoa.2ch.net/test/read.cgi?bbs=movie key=../dat2/979647083 6 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/01(木) 01 03 ID A0knHsfA 検討中でした。他ではもうやってたんですね… 向こう(ミステリ板)にスレ建てて意見集めます。 ありがとうございました。 ミステリー板のローカルルール (663) (ミステリー板) 1 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/01(木) 01 07 策定いたしませんか? ご意見お寄せください。 きっかけとなったのはこちら >http //teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=saku key=980953931 ls=50 【ミスwiki注:上記の「ミステリ板削除依頼」のアドレス。ネタバレあり】 です。参考までに ミステリー板 ローカルルール設置依頼 (5) (批判要望板) 1 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/08(木) 18 23 ID nysAA3R6 ミステリー板のトップに、次のルールを設置していただけるようお願いします。 ==ここから==================== ■目に付くところへネタバレを書き込むのは止めましょう mail欄以外へのネタバレカキコは削除対象です ==ここまで==================== 下記のスレッドで議論してきました。参考までに 『ミステリー板のローカルルール』スレッド >http //mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mystery key=980957230 よろしくお願いします。 2 名前: ひろゆ子@管直人 ★ 投稿日: 2001/02/08(木) 19 12 ID ??? うい 3 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/08(木) 19 44 ID ??? とても素早い対応、本当にありがとうございました。 また何かあったときにはよろしくお願いいたします。 他の人の邪魔にならないよう、sageでお礼申し上げることをお許しください。 ローカルルールの変遷 2000年2月8日 ■目に付くところへネタバレを書き込むのは止めましょう mail欄以外へのネタバレカキコは削除対象です 2010年10月現在 ■メール欄以外でのネタバレは禁止です。 目に付くところにネタバレを書き込むのは止めましょう。 ネタバレを予告する書き込みも止めましょう。 メール欄以外でのネタバレを目的としたスレッドを立てることは禁止です。
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2014年8月27日 フランスで2008年に刊行された『Le guide des 100 polars incontournables』(必読ミステリ100作ガイド)(仏amazon)で選ばれている100作品の一覧。選者はフランスのミステリ編集者でありミステリの翻訳や創作も手掛けるエレーヌ・アマルリック(Hélène Amalric)。100冊一覧の情報源は「こちら」。 なお同じ出版社からは映画100選、SF小説100選、文学100選、バンド・デシネ100選などさまざまな「100選」本が出ている。 先日アンケートを実施した「フランスミステリベスト100」のようなものがフランスにもないかと探していたところ、このリストが見つかった。多数の読者からアンケートをとったものではなく1人の編集者が選んだものなので、フランスのミステリ読者の好みをどれぐらい反映しているのかは分からないが、意外な作品が採られていたりして面白い。 このように個人で100作品を選んだものとして、日本では杉江松恋氏の『読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100』(日経文芸文庫、2013年10月)がある。 この100作リストを日本の『東西ミステリーベスト100』や、以下のリストと比べてみるのも面白いかもしれない。 英国推理作家協会(CWA)によるベスト100(1990年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「CWAが選んだミステリベスト100」で見られる) アメリカ探偵作家クラブ(MWA)によるベスト100(1995年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「アメリカ探偵作家クラブが選んだミステリBEST100」で見られる) ドイツ語圏のミステリファンによるベスト100(1990年) ポーランドのミステリ評論家が選んだ最重要ミステリ100(2007年) 追記:吉野仁氏が2008年にこのリストの冒頭4分の1ほどを紹介されていました(ページを作成したあとに気づきました)。 「巧言令色 吉野仁」>「犯罪小説 トピックス(個人的関心版 2008)」 Index 必読ミステリ100選(エレーヌ・アマルリック選) フランス語圏の16作品 非英仏語圏の10作品南欧(5作品) 北欧(3作品) その他(2作品) 必読ミステリ100選(エレーヌ・アマルリック選) 100作品中、日本語で読めるのは84作品、邦訳がないのは16作品。(邦訳のない作品には背景色をつけた) 100作品中、英語圏の作品が74作品、フランス語圏の作品が16作品、それ以外が10作品。 国 作者 タイトル 仏題 年 米 エドガー・アラン・ポー モルグ街の殺人 Double assassinat dans la rue Morgue 1841 フランス エミール・ガボリオ ルルージュ事件 L affaire Lerouge 1863 ロシア フョードル・ドストエフスキー 罪と罰 Crime et châtiment 1865 英 ウィルキー・コリンズ 月長石 La pierre de lune 1868 英 チャールズ・ディケンズ エドウィン・ドルードの謎 Le mystère d Edwin Drood 1870 英 コナン・ドイル 緋色の研究 Une étude en rouge 1887 フランス ガストン・ルルー 黄色い部屋の謎 Le mystère de la chambre jaune 1908 フランス モーリス・ルブラン 奇巌城 L aiguille creuse 1909 英 G・K・チェスタトン ブラウン神父の童心 La clairvoyance du père Brown 1910 英 ジョン・バカン 三十九階段 Les trente-neuf marches 1911 フランス スーヴェストル&アラン ファントマ Fantômas 1911 英 ベロック・ローンズ 下宿人 Un étrange locataire 1913 英 サックス・ローマー 悪魔博士(別題:魔人博士) *1 Le diabolique Fu-Manchu 1916 英 ドロシー・L・セイヤーズ 誰の死体? Lord Peter et l inconnu 1923 アイルランド リアム・オフラハティー 密告者(別題:男の敵) *2 Le mouchard 1925 英 アガサ・クリスティー アクロイド殺し Le meurtre de Roger Ackroyd 1926 英 サマセット・モーム アシェンデン Mr Ashenden, agent secret 1928 米 ダシール・ハメット 赤い収穫(別題:血の収穫) La moisson rouge 1929 ベルギー ジョルジュ・シムノン 男の首 La tête d un homme 1931 英 フランシス・アイルズ レディに捧げる殺人物語 Préméditation 1931 米 ジェイムズ・M・ケイン 郵便配達は二度ベルを鳴らす Le facteur sonne toujours deux fois 1934 フランス ピエール・ヴェリー ‐ Les disparus de Saint-Agil 1935 英 グレアム・グリーン 拳銃売ります Tueur à gages 1936 米 ホレス・マッコイ 原題 No Pockets in a Shroud Un linceul n a pas de poches 1937 米 ジョン・ディクスン・カー 火刑法廷 La chambre ardente 1937 英 ダフネ・デュ・モーリア レベッカ Rebecca 1938 米 ジョナサン・ラティマー 赤き死の香り Gardénia rouge 1939 米 / 英 レイモンド・チャンドラー 大いなる眠り Le grand sommeil 1939 英 エリック・アンブラー ディミトリオスの棺 Le masque de Dimitrios 1939 ベルギー S・A・ステーマン 殺人者は21番地に住む L assassin habite au 21 1939 英 ジェイムズ・ハドリー・チェイス ミス・ブランディッシの蘭 Pas d orchidées pour miss Blandish 1939 米 ヴェラ・キャスパリ ローラ殺人事件 Laura 1942 フランス レオ・マレ ‐ 120, rue de la Gare 1943 米 ウィリアム・アイリッシュ 暁の死線 L heure blafarde 1944 米 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ 赤い右手 La sinistre main droite / Jeu de massacre / La main perdue 1945 英 ロイ・ヴィカーズ 迷宮課事件簿 Service des affaires classées 1947 米 ドロシー・B・ヒューズ 孤独な場所で Tuer ma solitude 1947 米 ミッキー・スピレイン 裁くのは俺だ J aurai ta peau 1947 米 E・S・ガードナー 怪しい花婿 Le bigame innocent 1949 米 W・R・バーネット アスファルトジャングル Quand la ville dort 1949 米 パトリシア・ハイスミス 見知らぬ乗客 L inconnu du Nord-Express 1950 米 ドナルド・E・ウェストレイク 我輩はカモである Le pigeon récalcitrant 1952 米 デイヴィッド・グディス 原題 The Moon in the Gutter *3 La lune dans le caniveau 1953 米 エド・マクベイン 通り魔 Le sonneur 1956 米 メイヤ・レヴィン 原題 Compulsion *4 Crime 1956 米 チェスター・ハイムズ イマベルへの愛 La reine des pommes 1957 フランス ボアロー&ナルスジャック 死者の中から(別題:めまい) D entre les morts / Sueurs froides 1958 英 ジョン・ル・カレ 寒い国から帰ってきたスパイ L espion qui venait du froid 1963 オランダ ロバート・ファン・ヒューリック 雷鳴の夜 Le monastère hanté 1963 米 エラリー・クイーン 第八の日 Et le huitième jour 1964 米 ジム・トンプスン ポップ1280 1275 âmes *5 1964 米 トルーマン・カポーティ 冷血 De sang-froid 1965 フランス セバスチアン・ジャプリゾ 新車の中の女 La dame dans l auto avec des lunettes et un fusil 1966 イタリア ジョルジョ・シェルバネンコ 裏切者 A tous les râteliers 1966 スウェーデン シューヴァル&ヴァールー バルコニーの男 L homme au balcon 1967 米 ジョゼフ・ハンセン 闇に消える Le poids du monde 1970 イタリア フルッテロ&ルチェンティーニ 日曜日の女 La femme du dimanche 1972 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン 原題 Yo maté a Kennedy J ai tué Kennedy 1972 米 トニー・ヒラーマン 死者の舞踏場 Là où dansent les morts 1973 米 ジャック・ヴァンス 原題 Bad Ronald Méchant garçon 1973 米 ハーバート・リーバーマン 死者の都会(まち) Nécropolis 1976 英 ルース・レンデル ロウフィールド館の惨劇 L analphabète 1977 英 ウィリアム・マッキルヴァニー 夜を深く葬れ Laidlaw 1977 フランス エルヴェ・ジャウアン(Hervé Jaouen) *6 ‐ La mariée rouge 1979 イタリア ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 Le nom de la rose 1980 英 エリス・ピーターズ 修道士の頭巾 Le capuchon du moine 1980 米 マーク・ベイム 氷の接吻 Mortelle randonnée 1980 米 エルモア・レナード 野獣の街 La loi de la cité 1980 米 ジョゼフ・ウォンボー ハリウッドの殺人 Le crépuscule des flics 1981 フランス ジャン=パトリック・マンシェット 眠りなき狙撃者 La position du tireur couché 1981 米 ロバート・デイリー 原題 Prince of the City *7 Le prince de New York 1978 米 サラ・パレツキー サマータイム・ブルース Chronique d une mort assurée 1982 米 ローレンス・ブロック 八百万の死にざま Huit millions de façons de mourir 1982 英 デレク・レイモンド 原題 He died with his eyes open On ne meurt que deux fois / Il est mort les yeux ouverts 1982 米 ジェイムズ・クラムリー ダンシング・ベア La danse de l ours 1983 オランダ ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク 原題 Het Werkbezoek / The Maine Massacre Le massacre du Maine 1984 米 アンドリュー・ヴァクス フラッド Flood 1985 フランス ディディエ・デナンクス ‐ Métropolice 1985 英 P・D・ジェイムズ 死の味 Un certain goût pour la mort 1986 米 ダニエル・ウッドレル 白昼の抗争 Sous la lumière cruelle 1986 米 ジェイムズ・エルロイ ブラック・ダリア Le dahlia noir 1987 英 アン・ペリー 原題 Cardington Crescent Meurtres à Cardington Crescent 1987 米 トマス・ハリス 羊たちの沈黙 Le silence des agneaux 1988 英 フィリップ・カー 偽りの街 L été de cristal 1989 スペイン アルトゥーロ・ペレス・レベルテ フランドルの呪画(のろいえ) Le tableau du maître flamand 1990 米 エリザベス・ジョージ 名門校 殺人のルール Cérémonies barbares 1990 フランス ユーグ・パガン(Hugues Pagan) *8 ‐ L étage des morts 1990 英 ヘレン・ザハーヴィ ダーティ・ウィークエンド Dirty week-end 1991 デンマーク ペーター・ホゥ スミラの雪の感覚 Smilla et l amour de la neige 1992 米 ケイレブ・カー エイリアニスト 精神科医 L aliéniste 1994 米 パトリシア・コーンウェル 死体農場 La séquence des corps 1995 英 ヴァル・マクダーミド 殺しの儀式 Le chant des sirènes 1995 米 マイクル・コナリー ザ・ポエット Le poète 1996 英 イアン・ペアズ 原題 An Instance of the Fingerpost *9 Le cercle de la croix 1998 フランス フレッド・ヴァルガス 裏返しの男 L homme à l envers 1999 南アフリカ レニー・エアース 夜の闇を待ちながら Un fleuve de ténèbres 1999 フランス アンドレア・H・ジャップ ‐ Le silence des survivants 2000 米 ダン・ブラウン ダ・ヴィンチ・コード Da Vinci code 2002 米 デニス・ルヘイン シャッター・アイランド Shutter island 2003 スウェーデン スティーグ・ラーソン ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 Les hommes qui n aimaient pas les femmes - Millenium 2005 *1:サックス・ローマー『悪魔博士』(魔人博士) … 原題『The Return of Dr Fu-Manchu』(英)または『The Devil Doctor』(米)。怪人フー・マンチュー・シリーズの第2作。シリーズ第1作はポケミスで2004年に『怪人フー・マンチュー』のタイトルで刊行されている。 *2:リアム・オフラハティー(Liam O’Flaherty)『密告者』(男の敵) … 1934年にライアム・オフラアテイー『密告者』(春陽堂)、1953年にリーアム・オーフラハティー『男の敵』(世界文学社)として刊行。前者は2008年に、ゆまに書房《昭和初期世界名作翻訳全集》の第195巻として復刻版が出ている。 *3:デイヴィッド・グディス『The Moon in the Gutter』 … 著者名表記は「デイヴィッド・グーディス」とされることが多かったが、近年『ミステリマガジン』では「デイヴィッド・グディス」と表記されているためそれに従った。未邦訳長編『The Moon in the Gutter』は1983年にフランスで映画化されており(監督:ジャン=ジャック・ベネックス)、日本でも『溝の中の月』のタイトルで公開された。DVD化もされている。 *4:メイヤ・レヴィン(Meyer Levin) … マイア・レヴィン、メイヤー・レビン、メイヤー・レヴィンとも表記。未邦訳長編『Compulsion』は1959年にアメリカで映画化されており(監督:リチャード・フライシャー)、日本では『強迫/ロープ殺人事件』(または『動機なき殺人』)としてテレビ放送された。 *5:ジム・トンプスン『ポップ1280』 … 原題は『Pop. 1280』。このフランス語版が『1275 âmes』となっていることの不思議についてはストラングル・成田氏のサイト「密室系」にまとめがあるが、結局理由は明らかにはなっていないようである(「ポップ1275」の謎)。 *6:エルヴェ・ジャウアン(Hervé Jaouen) … エルヴェ・ジャウエンとも表記。邦訳刊行されているのは絵本『おばあちゃんの記憶』のみ(「エルヴェ・ジャウエン」表記)。山田礼雄氏のフランスミステリ研究サイト「Noir」に詳しい紹介がある(エルヴェ・ジャウアン)。 *7:ロバート・デイリー『Prince of the City』 … 1981年にアメリカで映画化されており(監督:シドニー・ルメット)、日本でも『プリンス・オブ・シティ』のタイトルで公開された。 *8:ユーグ・パガン(Hugues Pagan) … 邦訳は1作もない。山田礼雄氏のフランスミステリ研究サイト「Noir」に詳しい紹介がある(ユーグ・パガン)。 *9:ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」で日暮雅通氏が言及している。「月替わり翻訳者エッセイ」の2012年3月、「今何訳してる? 第3回 3人の巨匠たちと」(2012-03-19)。 フランス語圏の16作品 上記の100作品のリストからフランス語圏の作品を抜き出したもの。16作中、日本語で読めるのは10作。 フランスの編集者が英米他の傑作に並ぶものとして自国(+ベルギーのフランス語地域)のどの作品を挙げているかは興味深い。 右端は先日の「フランスミステリベスト100」での順位。 国 作者 タイトル 仏題 年 フランス エミール・ガボリオ ルルージュ事件 L affaire Lerouge 1863 28位 フランス ガストン・ルルー 黄色い部屋の謎 Le mystère de la chambre jaune 1908 3位 フランス モーリス・ルブラン 奇巌城 L aiguille creuse 1909 16位 フランス スーヴェストル&アラン ファントマ Fantômas 1911 投票0 ベルギー ジョルジュ・シムノン 男の首 La tête d un homme 1931 57位 フランス ピエール・ヴェリー ‐ Les disparus de Saint-Agil 1935 ‐ ベルギー S・A・ステーマン 殺人者は21番地に住む L assassin habite au 21 1939 17位 フランス レオ・マレ ‐ 120, rue de la Gare 1943 ‐ フランス ボアロー&ナルスジャック 死者の中から(別題:めまい) D entre les morts / Sueurs froides 1958 47位 フランス セバスチアン・ジャプリゾ 新車の中の女 La dame dans l auto avec des lunettes et un fusil 1966 41位 フランス エルヴェ・ジャウアン(Hervé Jaouen) ‐ La mariée rouge 1979 ‐ フランス ジャン=パトリック・マンシェット 眠りなき狙撃者 La position du tireur couché 1981 75位 フランス ディディエ・デナンクス ‐ Métropolice 1985 ‐ フランス ユーグ・パガン(Hugues Pagan) ‐ L étage des morts 1990 ‐ フランス フレッド・ヴァルガス 裏返しの男 L homme à l envers 1999 173位 フランス アンドレア・H・ジャップ ‐ Le silence des survivants 2000 ‐ 邦訳されている10作のうち、「フランスミステリベスト100」で票が入らなかったのはスーヴェストル&アラン『ファントマ』(佐々木善郎訳、ハヤカワ文庫NV、1976年 等)のみ。スーヴェストル&アラン『ファントマの逆襲』(伊東守男訳、ハヤカワ文庫NV、1978年5月)には1票の投票があった。 選出作が邦訳されていないのは6人(ピエール・ヴェリー、レオ・マレ、エルヴェ・ジャウアン、ディディエ・デナンクス、ユーグ・パガン、アンドレア・H・ジャップ)。うち、エルヴェ・ジャウアンは絵本が1冊訳されているだけであり(『おばあちゃんの記憶』)、ユーグ・パガンは邦訳は1作もない。ほかの4人は別のミステリ作品の邦訳がある。 非英仏語圏の10作品 100作品のリストから非英仏語圏の作品を抜き出したもの。 南欧(5作品) 国 作者 タイトル 仏題 年 イタリア ジョルジョ・シェルバネンコ 裏切者 A tous les râteliers 1966 イタリア フルッテロ&ルチェンティーニ 日曜日の女 La femme du dimanche 1972 イタリア ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 Le nom de la rose 1980 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン 原題 Yo maté a Kennedy J ai tué Kennedy 1972 スペイン アルトゥーロ・ペレス・レベルテ フランドルの呪画(のろいえ) Le tableau du maître flamand 1990 ジョルジョ・シェルバネンコ『裏切者』は1968年のフランス推理小説大賞受賞作(翻訳作品部門)。 フルッテロ&ルチェンティーニの『日曜日の女』は「ドイツ語圏のミステリファンによるミステリ・ベスト100(1990年)」でも34位と高い評価を受けていた。邦訳もあるが、読んだ人の感想を見たことがない。(私自身も未読) マヌエル・バスケス・モンタルバンの『Yo maté a Kennedy』(俺がケネディーを殺した)は私立探偵ペペ・カルバイヨの初登場作品。ただしこの作品ではまだ主人公ではなかった。 北欧(3作品) 国 作者 タイトル 仏題 年 スウェーデン シューヴァル&ヴァールー バルコニーの男 L homme au balcon 1967 スウェーデン スティーグ・ラーソン ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 Les hommes qui n aimaient pas les femmes - Millenium 2005 デンマーク ペーター・ホゥ スミラの雪の感覚 Smilla et l amour de la neige 1992 日本のミステリランキングではシューヴァル&ヴァールーの作品ではマルティン・ベック・シリーズ第4作『笑う警官』が高順位につけるが、ここでは第3作『バルコニーの男』が選出されている。なお、「ドイツ語圏のミステリファンによるミステリ・ベスト100(1990年)」では第10作(最終作)の『テロリスト』が最も順位が高かった。 ペーター・ホゥの『スミラの雪の感覚』は先日の「英テレグラフ紙編集部が選んだミステリ・オールタイムベスト20」(2014年5月5日)にも選ばれていた。世界的に評価が高い作品。 その他(2作品) 国 作者 タイトル 仏題 年 オランダ ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク 原題 Het Werkbezoek / The Maine Massacre Le massacre du Maine 1984 ロシア フョードル・ドストエフスキー 罪と罰 Crime et châtiment 1865 ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンクは各作品をオランダ語と英語の両方で執筆・発表している。ここで選ばれている『Het Werkbezoek / The Maine Massacre』はフライプストラ&デ・ヒールのシリーズの第7作。日本では第4作まで翻訳されている。 ドストエフスキーの『罪と罰』が入っているのは目を引くが、この作品はアメリカ探偵作家クラブ(MWA)によるベスト100(1995年)でも24位にランクインしている(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」>「アメリカ探偵作家クラブが選んだミステリBEST100」)。 以下の2人は英語で執筆する(した)作家。 国 作者 タイトル 仏題 年 オランダ ロバート・ファン・ヒューリック 雷鳴の夜 Le monastère hanté 1963 南アフリカ レニー・エアース 夜の闇を待ちながら Un fleuve de ténèbres 1999 関連ページ フランスミステリベスト100 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスのミステリ賞 - 受賞作の邦訳一覧 ポーランドのミステリ評論家が選んだ最重要ミステリ100 ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年) 非英語圏ミステリ各種リスト
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2014年8月28日 ポーランドで2007年に刊行された『Krwawa setka. 100 najważniejszych powieści kryminalnych』(ブラッディー・ハンドレッド: 最重要ミステリ100選)(ポーランド語版Wikipedia)で選ばれている100作品の一覧。選者はポーランドのミステリ研究家・評論家であるヴォイチェフ・ブルシュタ(Wojciech Burszta, 1957- , ポーランド語版Wikipedia)と、ミステリ研究家でミステリの創作も手掛けるマリウシュ・チュバイ(Mariusz Czubaj, 1969- , ポーランド語版Wikipedia)の2人。100冊一覧の情報源は「こちら」。 6つのカテゴリに分けて選出されているが、書籍の現物をもっているわけでもなく、またポーランド語が読めるわけでもないので、どのような区分けなのか正確には分からない。「(4)Najgorsi z najlepszych」は「ワースト・オブ・ザ・ベスト」という意味のようだが、「作家自体はお勧めだがこの作品はあまり勧めない」というような意味合いで取り上げられているのだろうか? ポーランド語版Wikipediaのこの書籍の記事では、似たような試みとして英国推理作家協会(CWA)のベスト100、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)のベスト100と並んで、日本の『東西ミステリーベスト100』にも言及があって驚く。 英国推理作家協会(CWA)によるベスト100(1990年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「CWAが選んだミステリベスト100」で見られる) アメリカ探偵作家クラブ(MWA)によるベスト100(1995年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「アメリカ探偵作家クラブが選んだミステリBEST100」で見られる) ドイツ語圏のミステリファンによるベスト100(1990年) フランスのミステリ編集者が選んだ必読ミステリ100(2008年) Index 最重要ミステリ100選(ヴォイチェフ・ブルシュタ、マリウシュ・チュバイ選) 非英語圏の25作品東欧(3作品) 北欧(7作品) 南欧(6作品) フランス語圏(4作品) ドイツ語圏(2作品) その他(3作品) 最重要ミステリ100選(ヴォイチェフ・ブルシュタ、マリウシュ・チュバイ選) 100作品中、日本語で読めるのは82作品、邦訳がないのは18作品。(邦訳のない作品には背景色[茶色]をつけた) 100作品中、英語圏の作品が75作品、ポーランドの作品が2作品、それ以外が23作品。 (1)ジャンル確立の父たちと1人の母 (Ojcowie założyciele i jedna matka) 1 米 エドガー・アラン・ポー 群衆の人 Człowiek tłumu 2 英 チャールズ・ディケンズ エドウィン・ドルードの謎 Tajemnica Edwina Drooda 3 英 コナン・ドイル オレンジの種五つ Pięć pestek pomarańczy 4 英 G・K・チェスタトン ブラウン神父シリーズ Przygody księdza Browna 5 英 アガサ・クリスティー 書斎の死体 Noc w bibliotece (2)アスファルト・ジャングル (Asfaltowa dżungla) 6 米 ダシール・ハメット マルタの鷹 Sokół maltański 7 米 ジェイムズ・M・ケイン 郵便配達は二度ベルを鳴らす Listonosz zawsze dzwoni dwa razy 8 米 コーネル・ウールリッチ 黒衣の花嫁 Panna młoda w żałobie 9 米 E・S・ガードナー 殴られたブロンド Sprawa blondynki z podbitym okiem 10 米 / 英 レイモンド・チャンドラー 長いお別れ Długie pożegnanie 11 米 レックス・スタウト 原題 Plot It Yourself / Murder in Style Układanka 12 米 ロス・マクドナルド ブルー・ハンマー Błękitny młoteczek 13 米 ジェイムズ・リー・バーク ブラック・チェリー・ブルース Wiśniowy blues 14 米 ウォルター・モズリイ ブルー・ドレスの女 Śmierć w błękitnej sukience 15 米 ジェイムズ・エルロイ ホワイト・ジャズ Biała gorączka 16 米 ケイレブ・カー エイリアニスト 精神科医 Alienista 17 フランス ジャン=クロード・イゾ 失われた夜の夜 Total Cheops 18 米 デニス・ルヘイン 闇よ、我が手を取りたまえ Ciemności, weź mnie za rękę (3)メインストリーム (Głowny nurt) 19 英 イアン・フレミング 007 カジノ・ロワイヤル Casino Royale 20 ベルギー ジョルジュ・シムノン メグレと首無し死体 Maigret i trup bez głowy 21 ポーランド ジョー・アレックス ‐ Śmierć mówi w moim imieniu 22 米 パトリシア・ハイスミス ふくろうの叫び Krzyk sowy 23 米 ハリイ・ケメルマン 金曜日ラビは寝坊した W piątek rabin zaspał 24 フランス セバスチアン・ジャプリゾ シンデレラの罠 Kopciuszek w potrzasku 25 スウェーデン シューヴァル&ヴァールー 笑う警官 Śmiejący się policjant 26 英 フレデリック・フォーサイス ジャッカルの日 Dzień Szakala 27 米 ウィリアム・ゴールドマン マラソン・マン Maratończyk 28 米 ドロシー・ユーナック 捜査線 Śledztwo 29 英 ケン・フォレット 針の眼 Igła 30 米 トマス・ハリス レッド・ドラゴン Czerwony smok 31 米 スコット・トゥロー 推定無罪 Uznany za niewinnego 32 米 スティーヴン・キング ミザリー Misery 33 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン 原題 Delantero centro fue asesinado al atardecer Środkowy napastnik zginie o zmierzchu 34 イスラエル シュラミット・ラピッド 原題 מקומון Gazeta lokalna 35 米 パトリシア・コーンウェル 検屍官 Post mortem 36 デンマーク ペーター・ホゥ スミラの雪の感覚 Smilla w labiryntach śniegu 37 英 フィリップ・カー 殺人探求 Traktat morderczo – filozoficzny 38 スウェーデン シャスティン・エークマン 白い沈黙 Czarna Woda 39 米 フィリップ・マーゴリン 黒い薔薇 Nie zapomnisz mnie 40 英 P・D・ジェイムズ 原罪 Grzech pierworodny 41 英 ルース・レンデル シミソラ Simisola 42 英 ミネット・ウォルターズ 鉄の枷 Wędzidło sekutnicy 43 米 マイクル・コナリー ラスト・コヨーテ Ostatni kojot 44 米 ジェフリー・ディーヴァー 静寂の叫び Panieński grób 45 英 ヴァル・マクダーミド 殺しの儀式 Syreni śpiew 46 英 キャロライン・グレアム 原題 Faithful unto Death Wierna do śmierci 47 米 ダナ・レオン 原題 Acqua Alta / Death in High Water Acqua alta 48 米 ネルソン・デミル プラムアイランド Śliwkowa Wyspa 49 ノルウェー ジョー・ネスボ ザ・バット 神話の殺人 Człowiek – nietoperz 50 日本 桐野夏生 OUT Ostateczne wyjście 51 フランス ジャン=クリストフ・グランジェ クリムゾン・リバー Purpurowe rzeki 52 ロシア ボリス・アクーニン 原題 Статский советник Radca stanu 53 イタリア アンドレア・カミッレーリ 原題 Gli arancini di Montalbano Pomarańczki komisarza Montalbano 54 スペイン アリシア・ヒメネス=バルトレット 原題 Mensajeros de la oscuridad Wysłańcy ciemności 55 米 トニイ・ヒラーマン 原題 Hunting Badger Polowanie na Borsuka 56 スウェーデン ホーカン・ネッセル 原題 Carambole Karambol 57 英 ロバート・ウィルスン リスボンの小さな死 Śmierć w Lizbonie 58 スウェーデン カーリン・アルヴテーゲン 喪失 Zaginiona 59 英 アレグザンダー・マコール・スミス キリンの涙 ミス・ラモツエの事件簿2 Mma Ramotswe i łzy żyrafy 60 米 ジョン・グリシャム 裏稼業 Bractwo 61 英 モー・ヘイダー 死を啼く鳥 Ptasznik 62 英 ピーター・ロビンスン エミリーの不在 W mogile ciemnej 63 英 ジョン・ル・カレ ナイロビの蜂 Wierny ogrodnik 64 米 T・ジェファーソン・パーカー サイレント・ジョー Cichy Joe 65 英 イアン・ランキン 甦る男 Odrodzeni 66 米 スティーヴン・L・カーター オーシャン・パークの帝王 Władca Ocean Park 67 米 テス・ジェリッツェン 外科医 Chirurg 68 米 フェイ・ケラーマン 原題 Stone Kiss Zabójczy pocałunek 69 英 ジョン・バーデット 原題 Bangkok 8 Bankok 8 70 ポーランド マレク・クライェフスキ ‐ Koniec świata w Breslau 71 米 カリン・スローター 原題 A Faint Cold Fear Zimny strach 72 米 ジョゼフ・フィンダー 侵入社員 Paranoja 73 英 ニッキ・フレンチ 生還 Kraina życia 74 米 ジョナサン・ケラーマン 原題 Rage Wściekłość (4) Najgorsi z najlepszych 75 米 ロバート・ラドラム 暗殺者 Tożsamość Bourne a 76 米 トム・クランシー レッド・オクトーバーを追え Polowanie na „Czerwony Październik” 77 米 ジェイムズ・パタースン 血と薔薇 Fiołki są niebieskie 78 米 ダン・ブラウン ダ・ヴィンチ・コード Kod Leonarda da Vinci (5)ミステリ‐非ミステリ (Kryminały-niekryminały) 79 英 ジョゼフ・コンラッド 密偵 Tajny agent 80 スイス フリードリヒ・デュレンマット 故障 Kraksa. Historia jeszcze możliwa 81 チェコ ラジスラフ・フクス 火葬人 Palacz zwłok 82 イタリア ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 Imię róży 83 米 ポール・オースター ガラスの街 Szklane miasto 84 ドイツ エルンスト・ユンガー 原題 Eine gefährliche Begegnung Niebezpieczne spotkanie 85 米 ブレット・イーストン・エリス アメリカン・サイコ American Psycho 86 米 フランク・ミラー シン・シティ Miasto Grzechu Ten żółty drań 87 スペイン ホセ・カルロス・ソモサ イデアの洞窟 Jaskinia filozofów 88 スペイン エドゥアルド・メンドサ 原題 La aventura del tocador de señoras Przygoda fryzjera damskiego 89 米 マイケル・グルーバー 夜の回帰線 Zwrotnik nocy 90 英 マーク・ハッドン 夜中に犬に起こった奇妙な事件 Dziwny przypadek psa nocną porą (6)ベスト10 (Złota dziesiątka) 91 英 コナン・ドイル 空き家の冒険 Pusty dom 92 英 アガサ・クリスティー アクロイド殺し Zabójstwo Rogera Ackroyda 93 米 / 英 レイモンド・チャンドラー 大いなる眠り Głęboki sen 94 米 パトリシア・ハイスミス 見知らぬ乗客 Znajomi z pociągu 95 英 ジョン・ル・カレ 寒い国から帰ってきたスパイ Uciec z zimna 96 米 マーティン・クルーズ・スミス ゴーリキー・パーク Park Gorkiego 97 スウェーデン ヘニング・マンケル 殺人者の顔 Morderca bez twarzy 98 米 マイクル・コナリー ザ・ポエット Poeta 99 米 ハーラン・コーベン 唇を閉ざせ Nie mów nikomu 100 英 イアン・ランキン 滝 Kaskady 非英語圏の25作品 上記の100作品のリストから非英語圏の作品を抜き出したもの。25作中、日本語で読めるのは15作。 東欧(3作品) 21 ポーランド ジョー・アレックス ‐ Śmierć mówi w moim imieniu 70 ポーランド マレク・クライェフスキ ‐ Koniec świata w Breslau 81 チェコ ラジスラフ・フクス 火葬人 Palacz zwłok 自国(ポーランド)からは2作家2作品が選ばれている。どちらの作家も、邦訳は1作もない。 ジョー・アレックス(Joe Alex)は本名マチェイ・スウォムチンスキー(Maciej Słomczyński, 1922-1998, 日本語版Wikipedia)。主に1950年代末から1960年代にかけての時期に、作者名と同名のジョー・アレックスを探偵役とするイギリスが舞台の探偵小説シリーズを発表した。1991年に発表された作品も含め、ジョー・アレックスを主人公とする探偵小説シリーズは全8作。このリストで選出されているのはジョー・アレックス・シリーズの1作で1960年の作品。マレック・カミンスキ「ポーランドのミステリー事情 現実と虚構の交錯」(吉崎由紀子訳、『ジャーロ』5号[2001年秋号])にはこの作家について以下のようにある。 コミュニズム政権下で最も人気の高かったポーランド人作家は、マチェイ・スウォムチンスキーである。「ジョー・アレックス」というペンネームで、探偵小説を数多く刊行した。外国人風の名前と、イギリスで大量に発表されていた犯罪小説の手法を取り入れた作風によって、ポーランドで一躍名を馳せる。彼の作品はワルシャワ条約機構加盟国の多くで翻訳・出版され、映画やテレビの原作となった作品も数多い。【中略】ジョー・アレックスは、しばしばアガサ・クリスティのパターンを取り入れた。さまざまな憶測、誤認が飛び交う捜査の末、意外な展開で犯人が明らかになる。 マレク・クライェフスキ(Marek Krajewski、1966- , ポーランド語版Wikipedia)はポーランド西部の都市ヴロツワフ生まれの作家。現代ポーランドを代表するミステリ作家である。ドイツ領になっていた1930年代のヴロツワフ(ドイツ語ではブレスラウ)を舞台にした警察小説シリーズなどで知られる。このシリーズは英訳もある。このシリーズは最近、ポーランドでドラマ化の計画が進んでいるらしい(ドラマ化についての英文ニュース / 2014年7月)。このリストで選出されているのはシリーズ第2作で、英訳題は『The End of the World in Breslau』。 チェコから選出された『火葬人』は2012年12月に松籟社《東欧の想像力》の第9巻として邦訳が出ている(阿部賢一訳)。その訳者あとがきと著者紹介によれば、ラジスラフ・フクスは「巧みな心理描写とグロテスクな細部の描出を特徴とする、怪奇小説とも、心理小説とも評される作品を数多く発表」した作家。探偵小説の愛読者であり、「探偵物や犯罪物、あるいはホラーといったジャンルは、思慮深く、そして趣味よく手が加えられていれば、文学的な価値を低くするものではない」と回想録で述べているという。『火葬人』では凡庸な人間が殺人者に変わっていく様が描かれている。 北欧(7作品) 25 スウェーデン シューヴァル&ヴァールー 笑う警官 Śmiejący się policjant 38 スウェーデン シャスティン・エークマン 白い沈黙 Czarna Woda 56 スウェーデン ホーカン・ネッセル 原題 Carambole Karambol 58 スウェーデン カーリン・アルヴテーゲン 喪失 Zaginiona 97 スウェーデン ヘニング・マンケル 殺人者の顔 Morderca bez twarzy 36 デンマーク ペーター・ホゥ スミラの雪の感覚 Smilla w labiryntach śniegu 49 ノルウェー ジョー・ネスボ ザ・バット 神話の殺人 Człowiek – nietoperz 北欧からは7作家7作品が選ばれた。ホーカン・ネッセルの選出作はフェテーレン刑事部長シリーズの第7作。日本では第2作の『終止符(ピリオド)』のみ訳されている。 南欧(6作品) 33 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン 原題 Delantero centro fue asesinado al atardecer Środkowy napastnik zginie o zmierzchu 54 スペイン アリシア・ヒメネス=バルトレット 原題 Mensajeros de la oscuridad Wysłańcy ciemności 87 スペイン ホセ・カルロス・ソモサ イデアの洞窟 Jaskinia filozofów 88 スペイン エドゥアルド・メンドサ 原題 La aventura del tocador de señoras Przygoda fryzjera damskiego 53 イタリア アンドレア・カミッレーリ 原題 Gli arancini di Montalbano Pomarańczki komisarza Montalbano 82 イタリア ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 Imię róży 6作中、日本語で読めるのは2作だけである。日本で南欧ミステリの邦訳が遅れていることが分かる。もっとも、この6人の中でまったく邦訳がないのはスペインのアリシア・ヒメネス=バルトレットだけである。スペインのエドゥアルド・メンドサは邦訳はあるが、ミステリは邦訳されていない。 マヌエル・バスケス・モンタルバンの選出作は私立探偵ペペ・カルバイヨ・シリーズの1作。タイトルは訳すと『センターフォワードは夕暮れ時に殺された』となる(井上知氏のご教示による)。1991年にはドイツ・ミステリ大賞(翻訳作品部門)の第2位になっている。日本ではシリーズ初期の長編3作品が翻訳されている。 アリシア・ヒメネス=バルトレット(アリシア・ヒメーネス・バルトレット)(Alicia Giménez Bartlett, 1951- , スペイン語版Wikipedia)は邦訳は1作もないが、イタリアで2008年にレイモンド・チャンドラー賞(国内外の優秀なミステリ作家に贈られる)を受賞するなど、国境を越えて評価されているミステリ作家である。このリストで選出されている作品は、1996年から刊行されている女刑事ペトラ・デリカード・シリーズの第3作(1999)。 エドゥアルド・メンドサの選出作は2001年の作品で、「名もなき探偵」シリーズ第3作。柳原孝敦氏がブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に連載したエッセイ「黒、ただ一面の黒」の「第1回 なんだかおかしな黒:エドゥアルド・メンドサ」(2013/04/01)で、このシリーズの第4作(2012)が紹介されている。 アンドレア・カミッレーリの選出作は20編収録の短編集(1999年)。収録作のうちの1編が「ふたりのモンタルバーノ」のタイトルで邦訳されている(大條成昭訳、『ミステリマガジン』2001年2月号)。 フランス語圏(4作品) 17 フランス ジャン=クロード・イゾ 失われた夜の夜 Total Cheops 20 ベルギー ジョルジュ・シムノン メグレと首無し死体 Maigret i trup bez głowy 24 フランス セバスチアン・ジャプリゾ シンデレラの罠 Kopciuszek w potrzasku 51 フランス ジャン=クリストフ・グランジェ クリムゾン・リバー Purpurowe rzeki ドイツ語圏(2作品) 80 スイス フリードリヒ・デュレンマット 故障 Kraksa. Historia jeszcze możliwa 84 ドイツ エルンスト・ユンガー 原題 Eine gefährliche Begegnung Niebezpieczne spotkanie フリードリヒ・デュレンマット「故障」は『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』(増本浩子訳、光文社古典新訳文庫、2012年)に収録。 エルンスト・ユンガーは文学方面で知られる作家だが、選出作の『Eine gefährliche Begegnung』(ドイツ語版Wikipedia)はミステリであるらしい。 その他(3作品) 34 イスラエル シュラミット・ラピッド 原題 מקומון Gazeta lokalna 50 日本 桐野夏生 OUT Ostateczne wyjście 52 ロシア ボリス・アクーニン 原題 Статский советник Radca stanu シュラミット・ラピッドは邦訳に『「地の塩」殺人事件 女記者リジー・バドゥヒ』(母袋夏生訳、マガジンハウス、1997年9月)がある。ここで選ばれている作品は1996年のドイツ・ミステリ大賞(翻訳作品部門)で第2位になった作品。 桐野夏生の『OUT』は英訳版が2004年にアメリカ探偵作家クラブ(MWA)のエドガー賞最優秀長編賞にノミネートされたということもあり、世界でもっとも有名な日本ミステリとなっている。私の知る限りで、『OUT』は以下の24の言語に翻訳されている:英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、オランダ語、アイスランド語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語、ロシア語、ポーランド語、チェコ語、スロベニア語、クロアチア語、ギリシャ語、ハンガリー語、ヘブライ語、中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語、トルコ語。なお、ポーランド語になっている日本の現代ミステリ作家は桐野夏生ぐらいしかない(『OUT』のほか、『グロテスク』、『リアルワールド』、そしてミステリではないが『東京島』が訳されている ※タイトルをクリックするとポーランド語版の表紙画像が見られます)。2012年に同じくエドガー賞最優秀長編賞にノミネートされた東野圭吾の『容疑者Xの献身』は知る限りで16の言語に翻訳されており、近隣国(ドイツ、チェコ、ハンガリー)でも翻訳出版されているが、ポーランド語には訳されていない。 ボリス・アクーニンの選出作はファンドーリンの捜査ファイル・シリーズ。日本では初期の3作品が翻訳されている。 関連ページ ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 フランスミステリベスト100(2014年) フランスのミステリ編集者が選んだ必読ミステリ100(2008年) ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年) 非英語圏ミステリ各種リスト
https://w.atwiki.jp/mysteryshopper/pages/13.html
ミステリーショッパーを適切な方法で活用する事によるメリットにはどのようなものがあるのでしょう。 ミステリーショッパーのメリット ミステリーショッパー(覆面調査員)を適切に使うと、店舗や企業の実態や商品やサービスの提供側が気づいていない問題を把握する事が可能である。 サービスの提供側からは、ミステリーショッパーが何時来るのかが分からない、あるいはミステリーショッピング(覆面調査)自体が秘密(謎)である為に、普段のサービス品質を調査する事ができる。 自社の従業員やスーパーバイザーでは無い第三者のミステリーショッパーによる調査によって、客観的な、より消費者に近い意見を集める事ができる。 経営者側ではない顧客の視点で評価される為、調査対象となるサービスの提供側の従業員が、調査結果を素直に受け入れやすい。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/220.html
2013年6月16日 姉妹ページ「南欧ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年6月17日)。「ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年7月22日)。 2014年8月追記:「ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧」、「中南米ミステリ邦訳一覧」も作成しました。 Index スウェーデン(1)戦前の邦訳 (2)1950年代の邦訳 (3)マルティン・ベック・シリーズの邦訳(1971年~1979年) (4)マルティン・ベック以後、ヴァランダー警部以前 (5)ヴァランダー警部シリーズの邦訳開始(2001年) (6)ヴァランダー警部以後、《ミレニアム》以前 (7)《ミレニアム》の邦訳(2008年・2009年) (8)《ミレニアム》以後の邦訳 デンマーク ノルウェー アイスランド フィンランド 北欧の少年少女向けミステリ スウェーデン 日本での邦訳紹介の順に並べている。「ヴァランダー警部以後、《ミレニアム》以前」などの区分を便宜的に使ったが、これも日本での邦訳紹介の時期を基準にしたものであり、作品発表時期を基準にしたものではないことにご注意ください。 (1)戦前の邦訳 S・A・ドゥーゼ(Samuel A. Duse、1873-1933)書誌は省略。小酒井不木によって日本に紹介され、私立探偵レオ・カリング・シリーズの長編『スミルノ博士の日記』『生ける宝冠』『夜の冒険』『スペードのキング』『四枚のクラブ一』などが訳されている。『スミルノ博士の日記』は1963年に宇野利泰による新訳も出ている(東都書房《世界推理小説大系》第5巻)。 邦訳状況については小酒井不木研究サイト「奈落の井戸」内「S・A・ドゥーゼ研究所」およびミステリのデータベースサイト「Aga-Search」の「S・A・ドゥーゼ」のページが詳しい。 フランク・ヘラー(Frank Heller、1886-1947)「コリン探偵」(『新青年』1924年7月号[5巻8号]、pp.198-221、浅野玄府訳、著者名表記「フランク・ヘラー」) 「エムプレス・オブ・オセアニア号」(『新青年』1931年9月号[12巻12号]、pp.264-277、浅野玄府訳、著者名表記「フランク・ヘルラア」)怪盗紳士フィリップ・コリン・シリーズの短編が2編邦訳されている。フィリップ・コリンおよび作者のフランク・ヘラーについての詳細は当サイト内の「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編」。 (2)1950年代の邦訳 マリカ・スチールンステット(Marika Stiernstedt、1875-1954)『巴里の女テロリスト』(伊東鍈太郎訳、クラルテ社、1951年) 『占領軍将校殺人事件』(道本清一郎訳、『探偵倶楽部』1953年10月号[4巻10号]、pp.234-270、著者名表記「M・スチールンステット」) 『占領軍将校殺人事件』は表紙では「特異な探偵長篇」とされている。目次では「パリの悲劇!民衆の反抗!北欧女流作家の大力作一挙に発表!!」。本文最初のページでは以下のように紹介されている。 スカンジナビヤ半島の産んだ偉大な閨秀作家として、女史の名は、既に日本にも紹介されているが、作の翻訳されたのは、これが最初である。これは、探偵小説ではないかも知れない。しかし、探偵小説以上のスリルと昂奮に充ちている深みのある心理小説として、充分に、これは、本誌読者を満足させるだろう。 (3)マルティン・ベック・シリーズの邦訳(1971年~1979年) マイ・シューヴァル(Maj Sjöwall、1935- )&ペール・ヴァールー(Per Wahlöö、1926-1975) マルティン・ベック・シリーズ(発表1965年~1975年、全10作、邦訳はすべて高見浩訳) 01 『ロゼアンナ』 角川文庫、1975年 / 【新訳】『ロセアンナ』角川文庫、2014年9月(柳沢由実子訳) 02 『蒸発した男』 角川文庫、1977年 / 【新訳】『煙に消えた男』角川文庫、2016年3月(柳沢由実子訳) 03 『バルコニーの男』 角川文庫、1971年 04 『笑う警官』 角川文庫、1972年 / 【新訳】角川文庫、2013年9月(柳沢由実子訳) 05 『消えた消防車』 角川文庫、1973年 06 『サボイ・ホテルの殺人』 角川書店、1975年 / 角川文庫、1982年5月 07 『唾棄すべき男』 角川書店、1976年 / 角川文庫、1982年11月 08 『密室』 角川書店、1976年 / 角川文庫、1983年1月 09 『警官殺し』 角川書店、1978年 / 角川文庫、1983年3月 10 『テロリスト』 角川書店、1979年 / 角川文庫、1983年4月 ※『笑う警官』は1971年、アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長編賞受賞 その他 ペール・ヴァールー『爆破予告』(高見浩訳、角川文庫、1982年10月) マイ・シューヴァル&トーマス・ロス『グレタ・ガルボに似た女』(木村由利子訳、角川文庫、1993年11月)トーマス・ロス(Tomas Ross、1944- )はオランダの推理作家。オランダ推理作家協会(1986年~)の創設の主導者で、会長も務めた。本名はウィレム・ホーヘンドールン(Willem Hogendoorn)。1980年ごろから政治小説やサスペンス小説を発表し始め、オランダ推理作家協会賞を1987年、1996年、2003年の3度受賞。 『グレタ・ガルボに似た女』は1990年にスウェーデンの出版社から刊行された。この作品はそれぞれが一章ずつ書き、その原稿を粗訳とともに相手に送り、送られた方がそれに自分なりに手を加えてまた翻訳をつけて送り返すという方式で執筆されたもので、完成までに3年かかったという。マイ・シューヴァルは夫のペール・ヴァールーが1975年に死去して以来創作から遠ざかっており、『グレタ・ガルボに似た女』は15年ぶりの新作となった。 (4)マルティン・ベック以後、ヴァランダー警部以前 オッレ・ヘーグストランド(Olle Högstrand、1933-1994)『マスクのかげに』(高見浩訳、TBS出版会 《北欧ミステリ・シリーズ》、1977年9月) - 1971年シャーロック賞 K・アルネ・ブルム(カール・アルネ・ブルム)(K. Arne Blom、1946- )『真実の瞬間』(吉野美恵子訳、角川書店、1979年9月) - 1974年シャーロック賞 ヤーン・エクストレム(Jan Ekström、1923-2013)『誕生パーティの17人』(後藤安彦訳、創元推理文庫、1987年1月) - 「スウェーデンのカー」と呼ばれる作家の1975年の作品 K=O・ボーネマルク(シェル=ウーロフ・ボーネマルク)(Kjell-Olof Bornemark、1924-2006)『さらば、ストックホルム』(平賀悦子、柳沢重也訳、中公文庫、1987年7月) - 1982年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞、1982年シャーロック賞 ヤン・ギルー(Jan Guillou、1944- )『白夜の国から来たスパイ』(三木宮彦訳、ティビーエス・ブリタニカ、1995年12月) - 1986年発表開始の人気スパイ小説シリーズの第9作(1994年発表) シャスティン・エークマン(Kerstin Ekman、1933- )『白い沈黙』(澤村灌訳、講談社文庫、1998年8月) - 1993年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞 シャーロック賞(Sherlock-priset)はスウェーデンの新聞『エクスプレッセン』が年間最優秀ミステリに授与していた賞。ちなみに『笑う警官』はこの賞の1968年の受賞作である。 K・アルネ・ブルムは国際推理作家協会の会長も務めた人物。2009年にスウェーデン推理作家アカデミーの巨匠賞を受賞している。ヤーン・エクストレムは1997年にスウェーデン推理作家アカデミーの巨匠賞を受賞している。 ヤン・ギルーの邦訳はほかに『エリックの青春』(柳沢由実子訳、扶桑社、2006年6月、著者名表記「ヤン・ギィユー」)があるが、これは自伝的青春小説。 (5)ヴァランダー警部シリーズの邦訳開始(2001年) ヘニング・マンケル(Henning Mankell、1948- ) ヴァランダー警部シリーズ(すべて創元推理文庫、柳沢由実子訳) 01 『殺人者の顔』 2001年1月 Mördare utan ansikte (1991) 1991年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、1992年ガラスの鍵賞 02 『リガの犬たち』 2003年4月 Hundarna i Riga (1992) 03 『白い雌ライオン』 2004年9月 Den vita lejoninnan (1993) 04 『笑う男』 2005年9月 Mannen som log (1994) 05 『目くらましの道』【上下巻】 2007年2月 Villospår (1995) 1995年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、2001年英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞 06 『五番目の女』【上下巻】 2010年8月 Den femte kvinnan (1996) 07 『背後の足音』【上下巻】 2011年7月 Steget efter (1997) 08 『ファイアーウォール』【上下巻】 2012年9月 Brandvägg (1998) 09 『霜の降りる前に』【上下巻】 2016年1月 Innan frosten (2002) シリーズ外作品(ミステリ) 『タンゴステップ』【上下巻】(柳沢由実子訳、創元推理文庫、2008年5月) Danslärarens återkomst (2000) 『北京から来た男』【上下巻】(柳沢由実子訳、東京創元社、2014年7月 / 創元推理文庫、2016年8月) ヘニング・マンケルはほかに児童文学『少年のはるかな海』(菱木晃子訳、偕成社、1996年6月)、『炎の秘密』(オスターグレン晴子訳、講談社、2001年11月)(2002年、産経児童出版文化賞・大賞受賞)、『炎の謎』(オスターグレン晴子訳、講談社、2005年2月)の邦訳がある。 (6)ヴァランダー警部以後、《ミレニアム》以前 リサ・マークルンド(リザ・マークルンド)(Liza Marklund、1962- )『爆殺魔(ザ・ボンバー)』(柳沢由実子訳、講談社文庫、2002年7月、著者名表記「リサ・マークルンド」) - 1998年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞 『ノーベルの遺志』【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2013年11月、著者名表記「リザ・マークルンド」) - 2013年第1回ペトローナ賞受賞(イギリスで英訳出版された北欧ミステリの年間最優秀作に与えられる賞) ホーカン・ネッセル(Håkan Nesser、1950- )『終止符(ピリオド)』(中村友子訳、講談社文庫、2003年5月) - 1994年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞 カーリン・アルヴテーゲン(Karin Alvtegen、1965- )『喪失』(柳沢由実子訳、小学館文庫、2005年1月) - 2001年ガラスの鍵賞 『罪』(柳沢由実子訳、小学館文庫、2005年6月) ←これがデビュー作 『裏切り』(柳沢由実子訳、小学館文庫、2006年9月) 『恥辱』(柳沢由実子訳、小学館文庫、2007年11月) 『影』(柳沢由実子訳、小学館文庫、2009年11月) 『満開の栗の木』(柳沢由実子訳、小学館文庫、2013年1月) 『バタフライ・エフェクト』(ヘレンハルメ美穂訳、小学館文庫、2015年5月) アンデシュ・ルースルンド(Anders Roslund、1961- )&ベリエ・ヘルストレム(Börge Hellström、1957- )『制裁』(ヘレンハルメ美穂訳、ランダムハウス講談社、2007年7月) - 2005年ガラスの鍵賞『制裁』(ヘレンハルメ美穂訳、ハヤカワ・ミステリ文庫 、2017年2月) ※「著者本人による改稿を反映した決定版」 『ボックス21』(ヘレンハルメ美穂訳、ランダムハウス講談社、2009年4月) 『死刑囚』(ヘレンハルメ美穂訳、武田ランダムハウスジャパン、2011年1月) 『三秒間の死角』【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、角川文庫、2013年10月) - 2009年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、2011年英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 アンデシュ・ルースルンド(Anders Roslund、1961- )&ステファン・トゥンベリ『熊と踊れ』【上下巻】(ヘレンハルメ美穂、羽根由訳、ハヤカワ・ミステリ文庫 、2016年9月) オーサ・ラーソン(Åsa Larsson、1966- )『オーロラの向こう側』(松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2008年8月) - 2003年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞 『赤い夏の日』(松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2008年10月) - 2004年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞 『黒い氷』(松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2009年5月) (7)《ミレニアム》の邦訳(2008年・2009年) スティーグ・ラーソン(Stieg Larsson、1954-2004) 01 『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳 早川書房、2008年12月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年9月 2006年ガラスの鍵賞 02 『ミレニアム 2 火と戯れる女』【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、山田美明訳 早川書房、2009年4月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年11月 2006年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞 03 『ミレニアム 3 眠れる女と狂卓の騎士』【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳 早川書房、2009年7月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年12月 2008年ガラスの鍵賞 (8)《ミレニアム》以後の邦訳 カミラ・レックバリ(Camilla Läckberg、1974- )『氷姫(こおりひめ) エリカ パトリック事件簿』(原邦史朗訳、集英社文庫、2009年8月) 『説教師 エリカ パトリック事件簿』(原邦史朗訳、集英社文庫、2010年7月) 『悪童 エリカ パトリック事件簿』(富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2011年3月) 『死を哭(な)く鳥 エリカ パトリック事件簿』(富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2012年4月) 『踊る骸(むくろ) エリカ パトリック事件簿』(富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2013年4月) 『人魚姫 エリカ パトリック事件簿』(富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2014年1月) 『霊の棲む島 エリカ パトリック事件簿』(富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2014年10月) 『死神遊び エリカ パトリック事件簿』(富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2016年6月) ラーシュ・ケプレル(Lars Kepler 夫妻作家)(Alexander Ahndoril、1967 - / Alexandra Coelho Ahndoril、1966- )『催眠』【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2010年7月) 『契約』【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年7月) 『交霊』【上下巻】(岩澤雅利、羽根由訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年12月) ヨハン・テオリン(Johan Theorin、1963- )『黄昏に眠る秋』(三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年4月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年3月) - 2007年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞 『冬の灯台が語るとき』(三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年2月) - 2008年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、2009年ガラスの鍵賞、2010年英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 『赤く微笑む春』(三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2013年4月) 『夏に凍える舟』(三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ1905、2016年3月) インゲル・フリマンソン(Inger Frimansson、1944- )『グッドナイト マイ・ダーリン 悪女ジュスティーヌ 1』(佐宗鈴夫訳、集英社文庫、2011年7月) - 1998年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞 『シャドー・イン・ザ・ウォーター 悪女ジュスティーヌ 2』(佐宗鈴夫訳、集英社文庫、2011年8月) - 2005年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞 アルネ・ダール(Arne Dahl、本名Jan Arnald、1963- )『靄(もや)の旋律 国家刑事警察特別捜査班』(ヘレンハルメ美穂訳、集英社文庫、2012年9月) モンス・カッレントフト(Mons Kallentoft、1968- )『冬の生贄』【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2013年3月) 『天使の死んだ夏』【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2013年10月) 『秋の城に死す』【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2015年12月) カーリン・イェルハルドセン(Carin Gerhardsen、1962- )『お菓子の家』(木村由利子訳、創元推理文庫、2013年6月) 『パパ、ママ、あたし』(木村由利子訳、創元推理文庫、2014年3月) 『子守唄』(木村由利子訳、創元推理文庫、2015年6月) ヴィヴェカ・ステン(Viveca Sten、1959- )『静かな水のなかで』(三谷武司訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年11月) 『夏の陽射しのなかで』(三谷武司訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年1月) 『煌めく氷のなかで』(三谷武司訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年3月) イェンス・ラピドゥス(Jens Lapidus、1974- )『イージーマネー』(土屋晃、小林さゆり訳、講談社文庫、2013年11月) アレクサンデル・セーデルベリ(Alexander Söderberg、1970- )『アンダルシアの友』(ヘレンハルメ美穂訳、ハヤカワ・ミステリ1879、2014年1月) M・ヨート(Michael Hjorth、1963- )&H・ローセンフェルト(Hans Rosenfeldt、1964- )『犯罪心理捜査官セバスチャン』【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、創元推理文庫、2014年6月) 『模倣犯 犯罪心理捜査官セバスチャン』【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、創元推理文庫、2015年1月) アンデシュ・デ・ラ・モッツ(Anders de la Motte、1971- )『監視ごっこ』(真崎義博訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年7月) 『炎上投稿』(真崎義博訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2015年6月) アンナ・ヤンソン『消えた少年』(久山葉子訳、創元推理文庫、2014年10月) 『死を歌う孤島』(久山葉子訳、創元推理文庫、2015年3月) ヨアキム・サンデル『スパイは泳ぎつづける』(ヘレンハルメ美穂、中村有以訳、ハヤカワ文庫NV、2014年12月) クリスティーナ・オルソン『シンデレラたちの罪』(ヘレンハルメ美穂訳、創元推理文庫、2015年8月) エメリー・シェップ『Ker(ケール) 死神の刻印』(ヘレンハルメ美穂訳、集英社文庫、2015年11月) ダヴィド・ラーゲルクランツ『ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女』【上下巻】(ヘレンハルメ美穂、羽根由訳、早川書房、2015年12月) カミラ・グレーベ&オーサ・トレフ『心理療法士ベリマンの孤独』(茅律子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2016年3月) カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ『犯罪は老人のたしなみ』(木村由利子訳、創元推理文庫、2016年9月) シッラ・ボリリンド&ロルフ・ボリリンド『満潮』【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2016年10月) ステファン・アーンヘム『顔のない男 刑事ファビアン・リスク』(堤朝子訳、ハーパーコリンズ・ジャパン ハーパーBOOKS、2016年10月) ◆短編の邦訳 ※見落とし多数と思われる アンナ・ヤンソン(Anna Jansson、1958- )「あなたの肌を感じる」(久山葉子訳、『ミステリーズ!』vol.53、2012年6月) - Jag känner din hud アンナ・ヤンソンは2007年のガラスの鍵賞候補者。 ◆スウェーデン・ミステリの日本語訳がアメリカで自費オンデマンド出版されている? ヘレナ・ブリンク(Helena Brink ※ペンネーム)『ある日、死体が浮上した』(藤尾D千恵子訳、CreateSpace Independent Publishing Platform、2011年2月[amazon.co.jpのデータでは2010年]) 米国amazonの子会社「CreateSpace」の自費オンデマンド出版サービスを通じて販売されているようだ。米国amazonの商品ページで中身の一部が見られる。日本のamazonにも商品情報が登録されているが、購入不可。あらすじは読める(日本amazonの商品ページ)。 原典はスウェーデンで1998年に出版されたヘレナ・ブリンク『I Stilla Lantlig Frid』(1999年版の表紙)。2004年にはドイツでドイツ語訳『Der leiseste Verdacht』が出版されている(2004年版、2005年版)。 ヘレナ・ブリンクは2000年に第2作『Ur dunkla djup』を発表しており、こちらも『Die Ruhe vor dem Sturm』のタイトルでドイツ語訳されている。 ◆おまけ:スウェーデンのSF・ホラー小説 サム・J・ルンドヴァル(Sam J. Lundwall、1941- )『2018年 キング・コング・ブルース』(汀一弘訳、サンリオSF文庫、1981年8月) - 近未来SF P・C・ヤシルド(P.C. Jersild、1935- )『洪水のあと』(山下泰文訳、岩波書店、1986年8月) - 近未来SF 『生きている脳』(菅原邦城訳、人文書院、1991年10月) - 近未来SF ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(John Ajvide Lindqvist、1968- )『MORSE モールス』【上下巻】(富永和子訳、ハヤカワ文庫NV、2009年12月) - 「スウェーデンのスティーヴン・キング」と呼ばれる作家のヴァンパイア・ホラー デンマーク カルロ・アンダーセン(Carlo Andersen)『遺書の誓い』(遺書の誓ひ)(吉良運平[渡辺芳夫]訳、オリエント書房 現代欧米探偵小説傑作選集1、1947年1月) アーナス・ボーデルセン(Anders Bodelsen、1937- )『轢き逃げ人生』(岩本隼訳、TBS出版会 《北欧ミステリ・シリーズ》、1979年9月、著者名表記「アネルス・ボーデルセン」) 『罪人(つみびと)は眠れない』(隅田たけ子訳、角川文庫、1981年1月) 『殺人にいたる病』(村田靖子訳、角川文庫、1981年12月) 『蒼い迷宮』(村田靖子訳、角川文庫、1988年1月) ポウル・ウロム(Poul Ørum、1919-1997)『沈黙の証言』(岡崎晋訳、講談社文庫、1981年3月) イサク・ディネセン(Isak Dinesen、本名Karen Blixen[カレン・ブリクセン]、1885-1962)『復讐には天使の優しさを』(横山貞子訳、晶文社 ディネーセン・コレクション4、1981年12月、著者名表記「アイザック・ディネーセン」) ペーター・ホゥ(Peter Høeg、1957- )『スミラの雪の感覚』(染田屋茂訳、新潮社、1996年2月) - 1993年デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞(国内外最優秀長編賞)、1993年ガラスの鍵賞 『ボーダーライナーズ』(今井幹晴訳、求龍堂、2002年8月) ユッシ・エーズラ・オールスン(Jussi Adler-Olsen、1950- )《特捜部Q》シリーズ『特捜部Q 檻の中の女』(吉田奈保子訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年6月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2012年10月) 『特捜部Q キジ殺し』(吉田薫、福原美穂子訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年11月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年4月) 『特捜部Q Pからのメッセージ』(吉田薫、福原美穂子訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年6月 / ハヤカワ・ミステリ文庫【上下巻】、2013年12月) - 2010年デンマーク推理作家アカデミー ハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞)、2010年ガラスの鍵賞 『特捜部Q カルテ番号64』(吉田薫訳、ハヤカワ・ミステリ、2013年5月 / ハヤカワ・ミステリ文庫【上下巻】、2014年12月) 『特捜部Q 知りすぎたマルコ』(吉田薫訳、ハヤカワ・ミステリ、2014年7月 / ハヤカワ・ミステリ文庫【上下巻】、2016年6月) 『特捜部Q 吊された少女』(吉田奈保子訳、ハヤカワ・ミステリ1901、2015年11月) その他『アルファベット・ハウス』(鈴木恵訳、ハヤカワ・ミステリ1900、2015年10月) ロデ・ハマ(Lotte Hammer、1955- )&セーアン・ハマ(Søren Hammer、1952- )(兄妹作家)『死せる獣(けだもの) 殺人捜査課シモンスン』(松永りえ訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年5月) A・J・カジンスキー(A. J. Kazinski)(Anders Rønnow Klarlund 1971- & Jacob Weinreich 1972- )『ラスト・グッドマン』【上下巻】(岩澤雅利訳、ハヤカワ文庫NV、2012年6月) サラ・ブレーデル(Sara Blædel、1964- )『見えない傷痕』(高山真由美訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2012年8月) レナ・コバブール(Lene Kaaberbøl、1960- )&アニタ・フリース(Agnete Friis)『スーツケースの中の少年』(土屋京子訳、講談社文庫、2013年7月) - 2009年デンマーク推理作家アカデミー ハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞) クリスチャン・モルク(Christian Mørk、1966- )『狼の王子』(堀川志野舞訳、ハヤカワ・ミステリ1876、2013年10月) ※英語版とデンマーク語版の両方を本人が執筆している エーリク・ヴァレア(Erik Valeur、1955- )『7人目の子』【上下巻】(長谷川圭訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年10月) - 2012年デンマーク推理作家アカデミー ハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞)、2012年ガラスの鍵賞 エルスベツ・イーホルム(Elsebeth Egholm、1960- )『赤ん坊は川を流れる』(木村由利子訳、創元推理文庫、2015年2月) 『過去を殺した女』(木村由利子訳、創元推理文庫、2016年6月) シュテフェン・ヤコブセン(Steffen Jacobsen、1956- )『氷雪のマンハント』(北野寿美枝訳、ハヤカワ文庫NV、2015年4月) トーマス・リュダール(Thomas Rydahl、1974- )『楽園の世捨て人』(木村由利子訳、ハヤカワ・ミステリ1915、2017年1月) - 2015年デンマーク推理作家アカデミー ハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞)、2015年ガラスの鍵賞 ミケール・カッツ・クレフェルト(Michael Katz Krefeld、1966- )『凍てつく街角』(長谷川圭訳、ハヤカワ・ミステリ1916、2017年2月) 関連書籍(原語は英語)デイヴィッド・ヒューソン『キリング』全4巻(山本やよい訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年1月~4月)デンマークの大ヒットミステリドラマをイギリスの作家が小説化したもの。 アーナル・ボーデルセンは2003年にデンマーク推理作家アカデミーよりパレ・ローゼンクランツ名誉賞を贈られている。(現在までに、受賞者はアーナス・ボーデルセンのみ) アイザック・ディネーセンは近年は「イサク・ディネセン」とカタカナ表記されることが多い(アイザック・ディネーセンは英語読み)。『復讐には天使の優しさを』は1944年にデンマークで出版された作品。当時は、「フランス人のピエール・アンドレゼル(Pierre Andrézel)の作品をデンマーク語訳したもの」として刊行された。なおイサク・ディネセンはそれまでは英語で創作活動をしており、『復讐には天使の優しさを』は初めてデンマーク語で書き下ろした作品だった。邦訳書巻末解説によれば原書の裏表紙には、この物語の持つ芸術的・知的雰囲気はエドガー・アラン・ポーやロバート・ルイス・スティーヴンスン、ステイン・リヴァートンらを思わせる、との紹介文が書かれていたそうだ。当時の北欧でのステイン・リヴァートン(=スヴェン・エルヴェスタ)の知名度と評価の高さが伺える。 サラ・ブレーデルはデビュー長編(未訳)で2005年のデンマーク推理作家アカデミー最優秀新人賞を受賞。 短編のみ邦訳 パレ・ローゼンクランツ(Palle Rosenkrantz、1867-1941)短編「嫉妬」(『新青年』1932年新春増刊号[13巻3号]、pp.347-355、訳者名記載なし) - ノンシリーズ作品 短編「理にかなった行動」(『ハヤカワミステリマガジン』2010年11月号、pp.24-33、服部理佳訳) - アイジル・ホルスト警部補シリーズ ターゲ・ラ・コーア(Tage la Cour、1915-1993)短編「サンタ殺し」(『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』1959年12月号、pp.11-16、稲葉由紀訳、著者名表記「ターゲ・ラ・クール」) パレ・ローゼンクランツはデンマーク最初のミステリ作家とされる人物。20世紀初頭から、コペンハーゲン警察のアイジル・ホルスト警部補が活躍するシリーズを発表した。詳細は「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編」。 ターゲ・ラ・コーアは『ミステリマガジン』1972年11月号~1973年12月号にハラルド・モーゲンセン(Harald Mogensen、1912-2002、ミステリ編集者)との共著の『殺人読本 絵で見るミステリ史』が翻訳連載されている。訳者は隅田たけ子。おそらく、英訳版『The Murder Book An Illustrated History of the Detective Story』(1971年)を翻訳したものだろう。原著は1969年にデンマークで出版された『Mordbogen kriminal- og detektivhistorien i billeder og tekst』である。 パレ・ローゼンクランツとハラルド・モーゲンセンはのちにデンマーク推理作家アカデミーが主催する賞の名前にもなった。 未刊に終わったデンマーク・ミステリ 《現代欧米探偵小説傑作選集》はカルロ・アンダーセン『遺書の誓い』(遺書の誓ひ)の1冊しか出なかった。全30巻が予定されており、カルロ・アンダーセンの作品はほかに『三つのジョーカー』(De tre jokere)、『荘園の秘密』(Politiet beder os efterlyse)、『決定的な証拠』(Det afgørende bevis)の刊行が予告されていた。またほかにデンマークからは、ニールス・メイン(Niels Meyn、1891-1957)の『海浜ホテルの殺人』(Mysteriet i Sandkroen)、『失われた急行列車』(Toget der forsvandt)、オットー・シュライヒ(Otto Schrayh)の『死の放送』(Midnats-Samtalerne)が刊行される予定だった。(全30巻の予定ラインナップ) ミステリ以外の作品が邦訳されているミステリ作家 早川書房から児童向けファンタジー小説2冊(『秘密が見える目の少女』『ディナの秘密の首かざり』)が刊行されているリーネ・コーバベル(Lene Kaaberbøl、1960- )は、Agnete Friisとの共著のミステリー小説『Drengen i kufferten』で2009年にデンマーク推理作家アカデミーのハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞)を受賞。この作品をリーネ・コーバベル自身が英訳した『The Boy in the Suitcase』はバリー賞最優秀新人賞、ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞の候補になった。 また、児童文学『マリアからの手紙』が訳されているグレーテリース・ホルム(Gretelise Holm、1946- )は2000年にデンマーク推理作家アカデミーの最優秀新人賞を受賞しており、その後ガラスの鍵賞(北欧最優秀ミステリ賞)にも2度ノミネートされている。 関連事項 ターゲ・ラ・コーア&ハラルド・モーゲンセン『殺人読本 絵で見るミステリ史』によると、1944年のノーベル文学賞受賞者であるヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセンが1904年に発表した『Madame d Ora』(『マダム・ドラ』、未訳)はミステリ小説だそうだ。この作家は邦訳が何作かあるが、その中に『科学小説 世界の始め』(光成信男訳、聚芳閣、1924年)という本があって少々気になる(未見)。 ノルウェー スヴェン・エルヴェスタ(Sven Elvestad、筆名Stein Riverton[ステイン・リヴァートン]、1884-1934)短編「グランド・ホテル怪事件」(『新青年』1936年夏季増刊号[17巻10号]、p.446-467、雨石矢兵訳、著者名表記「スヴェン・エルヴェシュタット」) 『怪盗』(荒井詩夢訳、新東京社、1946年12月20日発行、197ページ、著者名表記「S・エルヴェスタード」)探偵アスビョルン・クラーグ・シリーズの長短編。あらすじなどは「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編」。 ベルンハルト・ボルゲ(Bernhard Borge、本名André Bjerke、1918-1985)『夜の人』(片岡啓治訳、ハヤカワ・ミステリ、1960年) - ポケミスの最初の北欧作品。2015年2月にヨルン・リーエル・ホルスト『猟犬』が出るまで、「ポケミス唯一のノルウェー作品」であった。 ユン・ミシェレット(Jon Michelet、1944- )『北海の狩人』(大森洋子訳、二見文庫、1991年6月) アンネ・ホルト(Anne Holt、1958- )『女神の沈黙』(柳沢由実子訳、集英社文庫、1997年7月) 『土曜日の殺人者』(柳沢由実子訳、集英社文庫、1997年11月) - 1994年リヴァートンクラブ(ノルウェー推理作家協会)ゴールデンリボルバー賞(=リヴァートン賞)(最優秀ミステリ賞) 『悪魔の死』(柳沢由実子訳、集英社文庫、1999年1月) 『凍える街』(枇谷玲子訳、創元推理文庫、2014年12月) 『ホテル1222』(枇谷玲子訳、創元推理文庫、2015年9月) トム・エーゲラン(Tom Egeland、1959- )『狼の夜 TV局ハイジャック』【上下巻】(アンデルセン由美訳、扶桑社ミステリー、2008年2月) ジョー・ネスボ(Jo Nesbø、1960- )刑事ハリー・ホーレ・シリーズ『コマドリの賭け』【上下巻】(井野上悦子訳、ランダムハウス講談社、2009年2月) シリーズ第3作 『スノーマン』【上下巻】(戸田裕之訳、集英社文庫、2013年10月) シリーズ第7作 『ザ・バット 神話の殺人』(戸田裕之訳、集英社文庫、2014年8月) シリーズ第1作 - 1997年リヴァートンクラブ ゴールデンリボルバー賞(=リヴァートン賞)、1998年ガラスの鍵賞 『ネメシス 復讐の女神』【上下巻】(戸田裕之訳、集英社文庫、2015年7月) シリーズ第4作 『悪魔の星』【上下巻】(戸田裕之訳、集英社文庫、2017年2月) シリーズ第5作 その他『ヘッドハンターズ』(北澤和彦訳、講談社文庫、2013年10月) 『ザ・サン 罪の息子』【上下巻】(戸田裕之訳、集英社文庫、2016年8月) 『その雪と血を』(鈴木恵訳、ハヤカワ・ミステリ1912、2016年10月) カーリン・フォッスム(Karin Fossum、1954- )『湖のほとりで』(成川裕子訳、PHP文芸文庫、2011年5月、著者名表記「カリン・フォッスム」) - 1996年リヴァートンクラブ ゴールデンリボルバー賞(=リヴァートン賞)、1997年ガラスの鍵賞 『晴れた日の森に死す』(成川裕子訳、創元推理文庫、2016年9月) トマス・エンゲル(Thomas Enger、1973- )『瘢痕』(公手成幸訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年9月) ヨルン・リーエル・ホルスト(Jørn Lier Horst、1970- )『猟犬』(猪股和夫訳、ハヤカワ・ミステリ1892、2015年2月) - 2012年リヴァートンクラブ ゴールデンリボルバー賞(=リヴァートン賞)、2013年ガラスの鍵賞 サムエル・ビョルク(Samuel Bjørk、1969- )『オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン』(中谷友紀子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016年12月) ノルウェーの推理作家協会の名称「リヴァートンクラブ」はスヴェン・エルヴェスタの筆名のステイン・リヴァートンに由来する。 ベルンハルト・ボルゲはリヴァートンクラブがミステリ界に貢献した作家らに不定期に授与するリヴァートンクラブ名誉賞の初回(1973年)の受賞者。森英俊編著『世界ミステリ作家事典 本格派篇』(国書刊行会編、1998年)でも扱われている。 関連書籍 ヨナス・リー(Jonas Lie、1833-1908)短編集『漁師とドラウグ』(中野善夫訳、国書刊行会、1996年8月)表題作は長野きよみの訳で『ミステリマガジン』1985年8月号にも掲載、その後アンソロジー『ロアルド・ダールの幽霊物語』(ハヤカワ・ミステリ文庫、1988年12月)に収録 ノルウェーの国民的作家による幻想・怪奇小説集。なお、カルロ・アンダーセンが『遺書の誓い』で1939年の北欧ミステリコンテストのデンマークの優勝者になった際、ノルウェーの優勝者はヨナス・リー(筆名 Max Mauser、1899-1945)だったが、生没年を見れば分かる通りこれは別人である。このときのスウェーデンの優勝者はWaldemar Hammenhög、フィンランドの優勝者はミカ・ワルタリ。 アイスランド イルサ・シグルザルドッティル(Yrsa Sigurðardóttir、1963- )『魔女遊戯』(戸田裕之訳、集英社文庫、2011年2月) アーナルデュル・インドリダソン(Arnaldur Indriðason、1961- )『湿地』(柳沢由実子訳、東京創元社、2012年6月 / 創元推理文庫、2015年5月) - 2002年ガラスの鍵賞 『緑衣の女』(柳沢由実子訳、東京創元社、2013年7月 / 創元推理文庫、2016年7月) - 2003年ガラスの鍵賞、2005年英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞 『声』(柳沢由実子訳、東京創元社、2015年7月) ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン(Viktor Arnar Ingólfsson、1955- )『フラテイの暗号』(北川和代訳、創元推理文庫、2013年11月) フィンランド マウリ・サリオラ(Mauri Sariola、1924-1985)『ヘルシンキ事件』(牧原宏郎訳、TBS出版会 《北欧ミステリ・シリーズ》、1979年7月) - 1969年フランス冒険小説大賞 ペンッティ・キルスティラ(Pentti Kirstilä、1948- )『過去よさらば』(篠原敏武訳、新樹社、2000年12月) レーナ・レヘトライネン(Leena Lehtolainen、1964- )『雪の女』(古市真由美訳、創元推理文庫、2013年1月) - 1997年フィンランド・ミステリ協会 推理の糸口賞(最優秀ミステリ賞) 『氷の娘』(古市真由美訳、創元推理文庫、2013年9月) 『要塞島の死』(古市真由美訳、創元推理文庫、2014年5月) マッティ・ロンカ(Matti Rönkä、1959- )『殺人者の顔をした男』(古市真由美訳、集英社文庫、2014年6月) サラ・シムッカ(Salla Simukka、1981- )『ルミッキ 1 血のように赤く』(古市真由美訳、西村書店、2015年7月) 『ルミッキ 2 雪のように白く』(古市真由美訳、西村書店、2015年10月) 『ルミッキ 3 黒檀のように黒く』(古市真由美訳、西村書店、2015年12月) ティモ・サンドベリ(Timo Sandberg、1946- )『処刑の丘』(古市真由美訳、東京創元社、2017年2月) - 2014年フィンランド・ミステリ協会 推理の糸口賞(最優秀ミステリ賞) 関連書籍(原語はフィンランド語)ソフィ・オクサネン『粛清』(上野元美訳、早川書房、2012年2月)「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の「書評七福神の二月度ベスト発表!」(2012年3月15日)で川出正樹氏が2月のベストに挙げている。 関連書籍(原語は英語)ハンヌ・ライアニエミ(Hannu Rajaniemi、1978- )『量子怪盗』(酒井昭伸訳、新☆ハヤカワ・SF・シリーズ、2012年10月 / ハヤカワ文庫SF、2014年3月)フィンランド出身で、フィンランド語と英語でSF小説を発表している作家のSF長編。この長編ではフランス探偵小説の影響をとりいれたと作者が語っており(26to50 ワールドSF特集 アンケート ハンヌ・ライアニエミ)、青年探偵のイジドールというキャラクターが登場するなど、随所でモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパン・シリーズが意識されている(イジドールはルパン・シリーズの長編『奇巌城』に登場する探偵)。 『複製王子』(酒井昭伸訳、新☆ハヤカワ・SF・シリーズ、2015年8月)『量子怪盗』の続編。 ジェイムズ・トンプソン(James Thompson、1964-2014)『極夜 カーモス』(高里ひろ訳、集英社文庫、2013年2月) 『凍氷』(高里ひろ訳、集英社文庫、2014年2月) 『白の迷路』(高里ひろ訳、集英社文庫、2014年12月) 『血の極点』(高里ひろ訳、集英社文庫、2016年1月)フィンランド在住のアメリカ人ミステリ作家がフィンランドを舞台にして英語で書いたミステリ・シリーズ。作者は1998年からフィンランドで暮らし、現地の女性と結婚し、フィンランド語を流暢に話すという。2014年、急逝。 未刊に終わったフィンランド・ミステリ フィンランド・ミステリの古典としては、ミカ・ワルタリ(Mika Waltari、1908-1979)のパルム警部シリーズがある(1939年、1940年、1962年発表の全3作)。1940年の作品『パルム警部の誤算』(Komisario Palmun erehdys)は、1947年に創刊された日本の翻訳ミステリ叢書《現代欧米探偵小説傑作選集》の第19巻で『死の戯れ』として刊行の予定だったが、前述の通りこの叢書は最初の1冊しか刊行されず、パルム警部シリーズはいまだに邦訳がない(全30巻の予定ラインナップ)。 なおミカ・ワルタリの作品の邦訳には、紀元前14世紀のエジプトを舞台にした歴史小説『ミイラ医師シヌヘ』(木原悦子訳、小学館、1994年7月、抄訳)がある。この作品は飯島淳秀の訳で『エジプト人』というタイトルでも訳されており、1950年に岡倉書房より上下巻で刊行、1958年に平凡社の世界名作全集第34巻に収録され、1960年には角川文庫より上中下巻で刊行されている。 フィンランドのスウェーデン語ミステリ フィンランドではフィンランド語とともにスウェーデン語も公用語になっている(スウェーデン語の使用者は人口の数%)。『ノキア 世界最大の携帯電話メーカー』(柳沢由実子訳、日経BP社、2001年10月)の著者の1人であるスウェーデン系フィンランド人ジャーナリストのスタファン・ブルーン(Staffan Bruun、1955- )はミステリ作家でもあり、スウェーデン語でミステリを発表している(邦訳なし)。 ムーミンの作者のトーベ・ヤンソン(Tove Jansson、1914-2001)もフィンランドのスウェーデン語作家。大人向け作品も書いており、『誠実な詐欺師』(冨原眞弓訳、筑摩書房、1995年12月 / ちくま文庫、2006年7月)は広義のミステリといえる作品だそうだ。 北欧の少年少女向けミステリ スウェーデン アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren、1907-2002)の《名探偵カッレくん》シリーズ(1946年~1953年、全3作、すべて邦訳あり ※最新の出版物のみ示す)新版『名探偵カッレくん』(尾崎義訳、岩波少年文庫、2005年2月) 新版『カッレくんの冒険』(尾崎義訳、岩波少年文庫、2007年2月) 新版『名探偵カッレとスパイ団』(尾崎義訳、岩波少年文庫、2007年5月) オーケ=ホルムベリイ(Åke Holmberg、1907-1991)の《私立探偵スベントン》シリーズ(1948年~1973年、全9作、うち邦訳5作)邦訳は5冊とも、眉村卓文、ビヤネール多美子訳、講談社、1973年私立探偵スベントン1 『ストックホルムのひまなし探偵』 - Ture Sventon, privatdetektivオーケ=ホルムベルイ『迷探偵スベントン登場』(眉村卓・ビヤネール多美子竹俣 共訳、講談社、1971年9月)と同一作品 私立探偵スベントン2 『北極怪盗とさばくの怪職人』 - Ture Sventon i öknen 私立探偵スベントン3 『ねことり怪人と地下室ギャング』 - Ture Sventon i London 私立探偵スベントン4 『デパート怪人はにおいなし』 - Ture Sventon i varuhuset 私立探偵スベントン5 『おばけ屋敷と四つの怪事件』 - Ture Sventon i spökhuset ※短編集 マッティン・ビードマルク(Martin Widmark、1961- )の《ラッセとマヤのたんていじむしょ》シリーズ(2002年~、25作以上、うち邦訳6作)ラッセとマヤのたんていじむしょ 『ダイヤモンドのなぞ』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年1月) ラッセとマヤのたんていじむしょ 『ミステリーホテルの怪』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年1月) ラッセとマヤのたんていじむしょ 『サーカスのどろぼう』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年3月) ラッセとマヤのたんていじむしょ 『カフェ強盗団』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年3月) ラッセとマヤのたんていじむしょ 『恐怖のミイラ』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年7月) ラッセとマヤのたんていじむしょ 『なぞの映画館』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年7月) スウェーデン推理作家アカデミーでは1976年から1980年にかけて児童向けミステリーを対象とする賞を設けており、1977年にはアストリッド・リンドグレーンの《名探偵カッレくん》シリーズ、1980年にはオーケ=ホルムベリイの《私立探偵スベントン》シリーズが受賞している。ちなみに、アストリッド・リンドグレーンはカーリン・アルヴテーゲンの母方の大おば(母方の祖父の妹)に当たる。 邦訳書『迷探偵スベントン登場』は「共訳」となっているが、巻末コメントによれば、ビヤネール多美子がスウェーデン語から翻訳し、それを眉村卓が英訳本を参考にしつつ読みやすいものにしたもの。 マッティン・ビードマルクはスウェーデンで「子供たちのアガサ・クリスティー」と呼ばれる人気作家。 デンマーク イエンス・K・ホルム(Jens K. Holm、本名Bengt Janus、1921-1988)の《探偵キムと仲間たち》シリーズ(1957年~1973年、全25作、うち邦訳10作)ちょうど今月(2013年6月)、40年ぶりのシリーズ新作『Kim vender tilbage』(探偵キムの帰還)が別の作家により発表されたらしい(参照)。探偵キムシリーズ1 『探偵キムと仲間たち』(石渡利康訳、評論社、1975年 / 評論社てのり文庫、1988年12月) 探偵キムシリーズ2 『探偵キムと盗まれた宝』(石渡利康訳、評論社、1976年1月 / 評論社てのり文庫、1989年2月) 探偵キムシリーズ3 『探偵キムと消えた警官』(石渡利康訳、評論社、1976年4月 / 評論社てのり文庫、1989年4月) 探偵キムシリーズ4 『探偵キムと作られた幽霊』(石渡利康訳、評論社、1976年5月 / 評論社てのり文庫、1989年10月) 探偵キムシリーズ5 『探偵キムと崖屋敷の秘密』(石渡利康訳、評論社、1976年7月 / 評論社てのり文庫、1989年11月) 探偵キムシリーズ6 『探偵キムと海べの足跡』(石渡利康訳、評論社、1976年9月) 探偵キムシリーズ7 『探偵キムと青いオウム』(石渡利康訳、評論社、1976年10月) 探偵キムシリーズ8 『探偵キムと港祭り事件』(石渡利康訳、評論社、1977年3月) 探偵キムシリーズ9 『探偵キムと二人のスパイ』(石渡利康訳、評論社、1977年4月) 探偵キムシリーズ10 『探偵キムと宝石のありか』(石渡利康訳、評論社、1977年8月) ノルウェー レイフ・ハムレ(Leif Hamre、1914-2007)「青二号-とびだせ」(矢崎源九郎訳、『少年少女新世界文学全集』第27巻[北欧現代編]に収録、講談社、1964年) - Blå 2 – hopp ut! (1958) 『オッター32号機SOS』(山室静訳、あかね書房 国際児童文学賞全集第8巻、1965年) - Otter tre to kaller (1957) フィンランド シニッカ・ノポラ(Sinikka Nopola、1953- )、ティーナ・ノポラ(Tiina Nopola、1955- )(姉妹作家)の《ヘイナとトッスの物語》(1989年~、既刊12巻、うち4作邦訳)ヘイナとトッスの物語1 『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス なぞのいたずら犯人』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2005年10月) ヘイナとトッスの物語2 『トルスティは名探偵』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2006年8月) ヘイナとトッスの物語3 『大きいエルサと大事件』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2007年11月) ヘイナとトッスの物語4 『ヒラメ釣り漂流記』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2008年7月) 更新履歴 2013年6月17日:スウェーデン、ヘレナ・ブリンク『ある日、死体が浮上した』追加。スウェーデンの児童向けミステリ、《ラッセとマヤのたんていじむしょ》シリーズ追加。 2013年6月20日:デンマーク、A・J・カジンスキー『ラスト・グッドマン』追加。 2013年7月28日:スウェーデン、マリカ・スチールンステットの『巴里の女テロリスト』と『占領軍将校殺人事件』追加。 2013年8月1日:ノルウェー、レイフ・ハムレの児童向け冒険小説を追加(Twitterを通じての新保博久先生のご教示による) 2013年9月19日:見落としていた《ヘイナとトッスの物語》の第4巻(邦訳2008年)を追加。 ※更新履歴は見落としていた作品を追加した場合にのみ記録しています。新刊は随時追加していますが、ここでは示しません。 関連ページ 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 北欧のミステリ賞 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスミステリベスト100 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 北欧シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編 北欧・バルト三国で刊行された日本の推理小説/ミステリ 非英語圏ミステリ各種リスト
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2010年11月5日作成 最終更新:2011年6月15日 2003年版(2001年11月~2002年10月)2003 国内編 2003 海外編 2006年版(2004年11月~2005年10月)2006 国内編 2006 海外編 2007年版(2005年11月~2006年10月)2007 国内編 2007 海外編 2008年版(2006年11月~2007年10月)2008 国内編 2008 海外編 2009年版(2007年11月~2008年10月)2009 国内編 2009 海外編 2010年版(2008年11月~2009年10月)2010 国内編 2010 海外編 2ちゃんねるのミステリー板のスレッド「ミステリー2002/ベスト10投票場 」(2003年版)、「2chが選ぶこのミステリーがすごい!2006 」(2006年版)、「2chが選ぶこのミステリーがすごい!」(2007~2010年版)で行われた年間ミステリーランキング。対象期間は、『このミステリーがすごい!』や『本格ミステリ・ベスト10』と同じく「11月1日~10月31日」である。なお、2004年、2005年、2011年は実施されていない。 以下では、各年の10位まで(海外編は、投票者が少ないため5位まで)の一覧を掲げる。各年の詳細は、Wiki内のそれぞれのページを参照のこと。 関連ページ:『このミステリーがすごい!』@ミステリー板 過去ログ - 『このミステリーがすごい!』や『本格ミステリ・ベスト10』など、ミステリーランキング全般についてのスレッド。過去ログをすべて見られるようにしてある。 ※各年の集計人の方の丁寧な作業に感謝します! 2003年版(2001年11月~2002年10月) 詳細は→「2chが選ぶこのミステリーがすごい!/2003年版」 2003 国内編 1位 世界は密室でできている。 舞城王太郎 講談社 96点 2位 鏡の中は日曜日 殊能将之 講談社 77点 3位 ルール 古処誠二 集英社 67点 4位 クビシメロマンチスト 西尾維新 講談社 66点 5位 GOTH 乙一 角川書店 48点 6位 半落ち 横山秀夫 講談社 40点 7位 殺人症候群 貫井徳郎 双葉社 37点 8位 アラビアの夜の種族 古川日出男 角川書店 35点 9位 世界の終わり、あるいは始まり 歌野晶午 角川書店 34点 10位 暗いところで待ち合わせ 乙一 幻冬舎 33点 10位 黒と茶の幻想 恩田陸 講談社 33点 2003 海外編 投票者1名のため集計されず。 2006年版(2004年11月~2005年10月) 詳細は→「2chが選ぶこのミステリーがすごい!/2006年版」 2006 国内編 1位 「容疑者Xの献身」東野圭吾 69点 2位 「扉は閉ざされたまま」石持浅海 36点 3位 「模像殺人事件」佐々木俊介 33点 3位 「交換殺人には向かない夜」東川篤哉 33点 5位 「女王様と私」歌野晶午 28点 5位 「犬はどこだ」米澤穂信 28点 7位 「神様ゲーム」麻耶雄嵩 24点 8位 「クドリャフカの順番」米澤穂信 23点 9位 「死神の精度」伊坂幸太郎 22点 10位 「シャングリ・ラ」池上永一 20点 10位 「少女には向かない職業」桜庭一樹 20点 10位 「ギブソン」藤岡真 20点 2006 海外編 18 「アプルビイズ・エンド」マイケル.イネス 12 「愚か者の祈り」ヒラリー・ウォー 10 「春を待つ谷間で」S.J.ローザン 10 「謀殺の火」 S.H.コーティア 10 「エラリー・クイーンの国際事件簿」エラリー・クイーン 10 「サルバドールの復活」 ジェレミー・ドロンフィールド 2007年版(2005年11月~2006年10月) 詳細は→「2chが選ぶこのミステリーがすごい!/2007年版」 2007 国内編 1位 道尾秀介「シャドウ」56P 2位 三津田信三「厭魅の如き憑くもの」46P 3位 米澤穂信「夏期限定トロピカルパフェ事件」43P 4位 乙一「銃とチョコレート」37P 5位 道尾秀介「骸の爪」34P 6位 道尾秀介「向日葵の咲かない夏」28P 6位 海堂尊「チーム・バチスタの栄光」28P 8位 大山誠一郎「仮面幻双曲」27P 9位 宮部みゆき「名もなき毒」26P 10位 法月綸太郎「怪盗グリフィン、絶体絶命」24P 2007 海外編 デイヴィッド・アレクサンダー「絞首人の一ダース」26P マージェリー・アリンガム「屍衣の流行」10P ジェイムズ・カルロス・ブレイク「荒らぶる血」10P ハーラン・コーベン「イノセント」9P ミルワード・ケネディ「スリープ村の殺人者」8P P.G. ウッドハウス「エムズワース卿の受難録」8P 2008年版(2006年11月~2007年10月) 詳細は→「2chが選ぶこのミステリーがすごい!/2008年版」 2008 国内編 1位 三津田信三「首無の如き祟るもの」200P 2位 米澤穂信「インシテミル」100P 3位 歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」86P 4位 有栖川有栖「女王国の城 」59P 5位 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」56P 6位 近藤史恵「サクリファイス」55P 7位 島田荘司「リベルタスの寓話」42P 8位 桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」38P 9位 今野敏「果断-隠蔽捜査2-」37P 9位 柄刀一「密室キングダム」37P 2008 海外編 1位 アン・クリーヴス「大鴉の啼く冬」34P 2位 セオドア ロスコー「死の相続」28P 3位 ヘニング・マンケル「目くらましの道」23P 4位 ポール・アルテ「狂人の部屋}22P 5位 ウィリアム・ブリテン「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」18P 5位 ヘンリー・ウェイド「議会に死体」18P 5位 スーザン・ギルラス「蛇は嗤う」18P 2009年版(2007年11月~2008年10月) 詳細は→「2chが選ぶこのミステリーがすごい!/2009年版」 2009 国内編 1 位 (119pt) 『山魔の如き笑うもの』 三津田信三 2 位 (96pt) 『ラットマン』 道尾秀介 3 位 (67pt) 『堕天使拷問刑』 飛鳥部勝則 4 位 (64pt) 『完全恋愛』 牧薩次 5 位 (44pt) 『造花の蜜』 連城三紀彦 6 位 (37pt) 『エコール・ド・パリ殺人事件』 深水黎一郎 7 位 (35pt) 『新世界より』 貴志祐介 8 位 (34pt) 『少女ノイズ』 三雲岳斗 9 位 (31pt) 『告白』 湊かなえ 9 位 (31pt) 『ディスコ探偵水曜日』 舞城王太郎 2009 海外編 1 位 (24pt) 『チャイルド44』 トム・ロブ・スミス 2 位 (20pt) 『冬そして夜』 S・J・ローザン 3 位 (18pt) 『フロスト気質』 R・D・ウィングフィールド 4 位 (17pt) 『ウォリス家の殺人』 D.M.ディヴァイン 5 位 (16pt) 『紫雲の怪』 ロバート・ファン・ヒューリック 2010年版(2008年11月~2009年10月) 詳細は→「2chが選ぶこのミステリーがすごい!/2010年版」 2010 国内編 1 位 82pt 『Another』 綾辻行人 2 位 62pt 『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』 倉阪鬼一郎 3 位 60pt 『密室殺人ゲーム 2.0』 歌野晶午 4 位 47pt 『身代わり』 西澤保彦 5 位 31pt 『殺人鬼フジコの衝動』 真梨幸子 6 位 30pt 『花窗玻璃 シャガールの黙示』 深水黎一郎 7 位 27pt 『秋期限定栗きんとん事件』 米澤穂信 8 位 24pt 『ここに死体を捨てないでください!』 東川篤哉 9 位 21pt 『神国崩壊 探偵府と四つの綺譚』 獅子宮敏彦 9 位 21pt 『リバース』 北國浩二 2010 海外編 1 位 28pt 『検死審問ふたたび』 パーシヴァル・ワイルド 2 位 20pt 『荒野のホームズ、西へ行く』 スティーヴ・ホッケンスミス 3 位 17pt 『麗しのオルタンス』 ジャック・ルーボー 3 位 17pt 『災厄の紳士』 D.M.ディヴァイン 3 位 17pt 『幽霊の2/3』 ヘレン・マクロイ